101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
うまるのいない冬……
原作コミックは1~4巻、10巻。あとはスピンオフ漫画などを物色。
2017年秋アニメを見終えて年越ししてからひと月余り……。
どうも心身の具合がしっくり来ない。
不調ではないのですが、何となく肩肘に力が入りすぎて、
今ひとつ抜け切らないと言いましょうか……。
で、心当たりを探ってみたら、
あぁ、そう言えば『うまる』2期終ったんだっけな……。
そんな感じで、今更うまるロスを自覚しましたw
内容はキャラ初登場時のインパクトが薄れたギャグ漫画原作物が、
適宜、ノスタルジーも交えつつ、ほっこり日常系へと軟着陸を企画した、
変哲のない続編展開。
「妹S(シスターズ)」の四人+新妹キャラ一人らが織り成す日常(パラダイス)から、
各々の二面性等を掘り起こしつつ、お兄ちゃんや友人らとの絆を再確認するシナリオが、
何巡か繰り返されるだけ。と言えばだけなのですが……。
2期に入って成長著しい若手キャスト陣共々、キャラの熟成が進んでおり、
私にとっては毎週視聴が習慣化するのに十分な程、定番の域に到達していました。
特に、やっぱり、うまるのキャラ力は圧巻でした。
世界観、物語が凝ったアニメが多い印象だった昨秋シーズンでしたが、
他作品が懸命に設定を練り上げ、
渾身の作画等で構築した作品世界をぶつけて来る中、
この“干物妹(ひもうと)”は床を転がるだけでアニメーションを成立させてしまうw
そのチートレベルな強キャラぶりを噛み締めながら、思わず吹き出してしまいましたw
週に一度、うまるの微笑ましい?グータラぶりを観察し、
「うまるん体操」で脱力することが、
多分、私の中で生活のリズムと化していたのでしょうねw
それを抜かれたら、そりゃ~バイオリズムも狂っちゃいますよw
その他のキャラでは、シルフィン回でほっこりすることが多かったです。
1期では、うまるにやたら\シュバーン/と勝負を仕掛けて来る、
目立ちたがり屋で熱苦しい女の子かな?と若干引くこともありましたがw
2期でそんな一見、明るい彼女でさえも人間関係を進展させるのに、
悩みを抱えていたり、勇気を振り絞ったり……。
こんな描写を観ていて何だか凄くホッとしました。
あとシルフィン回で心に残ったのは、
{netabare} うまると二人で閉鎖直前の寂れたデパートで思い出を作ったエピソード。
私も郊外型ショッピングモールに駆逐された近所の駅前百貨店の系譜を思い出して、
柄にもなくノスタルジーに浸ってしまいました。{/netabare}
3期も即座に制作!と言うわけにも中々いかないのでしょうが、
干物妹(やつ)ならマイペースに、きっとG(グレート)になって
(いや、むしろG(グータラ)かもw)
帰って来ると、まったりと期待したい。
それまでは私も、お菓子など摘まみつつ、スピンオフ漫画でも眺めて、
テキトーにダラけていようと思いますw