カンタダ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
おじさんが観て喜ぶ作品
タイトル通りの作品であり、それだけの作品だろう。しかしそれがいいのだ。かく言う私もおじさんであるから、こんなかわいいJKに好かれてみたい。そんな日本中のおじさんたちの願望を叶えてくれる、そんな作品だ。
だが、残念なことに作中のおじさん代表である近藤正己の魅力が伝わってこない。橘あきらはいったい彼のどこに惹かれたのか?それが見えないのだ。恋に落ちるきっかけは描かれるが、50手前のおじさんにJKがそこまで思いを寄せる理由としては弱すぎて説得力がない。まるでヒナ鳥の刷り込みのように理由もなく好いているようにしか見えないのである。そんなJKは現実にはいない。
{netabare}近藤は純文学をやっており、あまつさえ作品も書いているのなら、もっと人間に深みがあっていいはずなのだが、それも感じられない。そもそも他人に興味が薄いようで、デートに行っても用事が終わったと言わんばかりにさっさと帰ろうとするところでもそれが垣間見える。{/netabare}
おじさんでもこんな男ならJKが恋に落ちてもしょうがないな、と思わせるだけの魅力がなければ、年齢差のある恋にリアリティーを感じることはできない。
こんな恋なら真夏の夕立のようにサッと上がって終わってしまっても仕方がない。設定は好きだが、それだけの作品か。