ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「私はベイマックス。あなたの健康を守ります。」
2014年公開。
ディズニーの長編アニメ映画54作目。
(前作:アナ雪、次作:ズートピア)
感動作だと聞いていましたが、
確かに感動しました(´;ω;`)
と同時に、ベイマックスのマイペースなキャラに笑い、
近未来な発明品たちにワクワクできて…。
1つの作品で多様な楽しみ方ができました^^
100分ほどの作品です。
● ストーリー
14歳で高校を飛び級で卒業したヒロ・ハマダ。
科学に対する天才的な頭脳を持ちながらも目標がなく、
非合法のロボット・ファイトに熱中していた。
そんな彼を見かねた兄・タダシは、
自分の大学の研究室へヒロを連れて行く。
科学オタクたちの発明品や、
タダシの発明品『ベイマックス』、
そして憧れの教授に出会ったことで、
ヒロは大学入学を目指して研究を始めた。
この作品で鍵となるのは、
“ベイマックス”というキャラクターです。
ベイマックスは、
タダシが発明した心と体を癒すケア・ロボット。
人の健康状態や体の傷をスキャンして、
適切な処置をしてくれます。
さらにボディは、
思わず抱きしめたくなるようにできているという完璧さw
ちょっと体は大きいけれど、
一家に一体いれば、心も体も健康的に過ごせそうです^^
≪ ベイマックスというキャラの使い方 ≫
このベイマックスというキャラの使い方が、
とても上手です。
ヒロは天才的な科学の知識を用いて、
様々な発明品を作ります。
他にも、タダシの友だちが研究しているような、
近い未来に実現するかも…というような発明品がたくさん。
そんな彼らの活躍は、
とても勢いがあってワクワクします。
それに対して、
ケアに特化したベイマックスはとてもおっとりさん。
緊急事態にもマイペースで対処w
そんなベイマックスのキャラを生かすことで、
作品に“緩急”が生まれます。
ベイマックスの緩さは笑える場面でもあり、
よりキャラクターに愛着が湧いてきます^^
≪ 感動。だけどオチは… ≫
物語は100分があっという間に過ぎてしまうほど、
とても引き込まれて楽しめました。
近未来な発明品たちにワクワク。
ベイマックスの緩さに笑う。
そして感度的なシーンも。
私は視聴中に2回泣かされました(´;ω;`)
({netabare} 1回目はタダシの研究途中の様子が録画されたものを見た時、
2回目はベイマックスとの別れのシーン。 {/netabare})
ディズニー映画の最後は、
「クスッ」と笑える小さなギャグで終わる事が多いように思いますが、
今回も同じように笑えるシーンで最後は締めくくられました。
が、この笑いがとてつもなく微妙で…。
「今までの感動を返して!」と
作品を台無しにされた気分になりました。
これなら無理して笑いで締めくくろうとせずに、
感動的な余韻で終わってくれた方がよかったです。
アメコミヒーローな後日談もいらないと思ったけど、
原題が「Big Hero 6」なので仕方がないのか…。
● 作画
舞台は「サンフランソウキョウ」という、
東京とサンフランシスコを混ぜた架空の都市です。
作中にも東京の街並みが取り入れられていたり、
ベイマックスの頭部は神社の鈴がモチーフにされていたりと、
日本的な要素も多いです。
さすがディズニー、
作画がすごいと感じるところはたくさんありました。
特にベイマックスが街を飛び回るところが印象的です♪
…ケア・ロボットに空飛ぶ機能が必要なのか疑問だという意見には同意ですw
● まとめ
ヒロの頭脳とその発明品もすごいけれど、
それを見せる演出はもっとすごい。
ベイマックスのキャラは緩いけれど、
その緩さは愛されるキャラとして十分な魅力。
私もベイマックスに日々の疲れを癒してもらいたいわ…。笑
ストレス社会なんて言われる現代にこそ、
ベイマックスというキャラは必要とされる存在ですね。
人々のために、という願いを込めて、
懸命にベイマックスを開発したタダシ。
実は一番好きなキャラです。
ベイマックスのプログラムは、
彼の優しい心をしっかり受け継いでいますね^^