NX さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
愛する者よ、死に候え
甲賀と伊賀。この双方の忍びの里には、400年分もの深い怨恨があった。
だがそれは『かつて』の話。甲賀の次期棟梁の甲賀弦之助と伊賀の次期棟梁である伊賀朧らは、共に将来を誓い合う仲だ。そして祝言が間近に迫っていた矢先。
徳川幕府による三代目の将軍を決める世継ぎ争いに、甲賀と伊賀を争わせることで、将軍を決めるという動きがあった…。
ここから甲賀vs伊賀の10人対10人のバトルロワイアルが開幕する。
冒頭の悲劇的な展開から、この二人の運命は残酷な結末を決定付けられていたのだろう。だがそうあって欲しくはないと思わせられるほど、登場人物に感情移入させられる。
互いを思うからこそ殺し合う。
愛する者よ、死に候えの言葉はきっと、来世で幸せになろうということか。日本人だからこそ、心に刺さる情緒を感じられた。