明日は明日の風 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゆる~く、まったりなキャンプライフ…この雰囲気を楽しむ良作
【7話まで】
一言、「こんなに面白いとは…思わなかった、正直すまんかった」
きらら系の日常+なので、ゆるゆるでふわふわなJKライフかと思っていました。確かにその認識は間違いではないのですが、見ていてこんなに面白いと感じる作品だとは思いませんでした。
まず、主要キャラのバランスがとても良いです。なでしこ、りん、千明、あおい、恵那の性格はバラバラ。とても合いそうにない会話も不思議と通じてしまう面白さ。
それと、どちらが楽しいとか押し付けない点がとても良いです。ワイワイキャンプにソロキャンプ、互いに良い点があり、それぞれが楽しめるんだということをうまく伝えています。野クルとりんが同時にキャンプして進行した回は秀逸だったと思います。
OP、EDの曲も雰囲気があってとても良いです。特にOPの「SHINY DAYS」は今期もっともお気に入りの曲です。
この良い感じ、雰囲気を最後まで通してほしいです。
【最終回を視聴し終えて】
最後の最後までゆるくて、でもとても心地よい雰囲気を楽しむことができた良い作品だったと思います。
なでしことりんの二人キャンプ、ぐび姉との出会い、りんのソロキャン(ナビ有り)、全員集合のクリキャンと、流れもよい。特にクリキャンは全員が揃って豪華な感じを受けてしまいました。これは、ここに至るまで、5人の個性を視聴者側にうまく伝えてきた結果なのだろうと思います。誰ひとり外れることなくぶれることなく通しましたし、本当にキャラ付が上手だなと思います。また、登場人物が限られたので余計な話を入れることなく、ぽんぽん話が進んでいくのも良いところだったと思います。また、OPや1話冒頭と最終回エンディングなど、細かい演出も、楽しさを倍にしたと思います。
会話の節々や行動でクスクスとしながらも、しっかりとキャンプの楽しさを伝えるし、なんだか分からないけどホロリとするようなこともあり、見ていて楽しくてしょうがない。こういうアニメは貴重に思います。
キャラデザインはかわいいけど、萌えすぎず、ちょうど良い感じがします。風景は水彩画のようで本当にきれい。京アニやPAとはまた違った美しさがあった気がします。惜しむらくは「風」がほとんど吹かなかったこと。寒いを表現するときは息で表しましたが、木々が揺れたりしないので伝わりにくかったかも。とはいえ、これは難癖というくらい出来が良かったんですけどね。
OP「SHINY DAYS」は今期もっとも気に入った曲になりました。70年代のモータウンサウンド調なので、とても聞いていて心地良いし、軽く乗れる感じがとても良いです。EDの「ふゆびより」も、このアニメの雰囲気にとても合っていて、良かったです。
ほのぼのとしながらも、キャラたちが生き生きとキャンプライフを送る、見ていて楽しさが伝わる良いアニメでした。きらら系が苦手な人にも十二分に楽しめる作品だと思いますし、万人向けの良作です。