ぺー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
緊張と弛緩との適切なバランス感覚
2018.04.10記
原作未読。広瀬すずの実写は視聴済み。
数年前、知人が漫画にはまっていたのを横目に見てひっかかりがあったこともあり視聴。
1期25話、2期25話と量ありますが、すーっと入ってそのまま完走できた良作、というか傑作。
実写化されたり、競技かるた人口が飛躍的に増えた等々、影響力のある作品であり、放映からだいぶ経ちましたが、今でも訴求力のある作品に変わりはありません。
他でご指摘のあるようにスポ根ものとの評価はその通りだと思います。
仲間・ライバル・挫折と葛藤・努力と成長・勝利と敗北、話数が多いこともありますが、あますことなく丁寧に描かれてます。
ギャグパートも挿入されるタイミングや肩の力が抜けてる感じが心地よく、作品の良いアクセントになってます。まさに緊張と弛緩の適度なバランスが保たれている印象ですね。
そもそも体育会系・文化系など関係なく、ひとつのことに夢中になって、良いことも悪いことも自分の糧にして成長していく物語は大好物なので、自分の嗜好にぴったりとハマった感じでした。
なにより、子供と一緒の鑑賞に耐えうるというのが、子持ちの私にとってはポイント高いですね。円盤も手に入れちゃいました。
ストーリーに触れると、
{netabare}1期は仲良し?3人組の小学生時代の出会いから、時が経って高校でちはやが競技かるた部の創設に奮闘し、仲間を集めながら全国大会に進んで大会が終了する15話までと1話オマケを挟んでの、名人戦クイーン戦の予選での部員の奮闘と、ラスボスの名人/クイーンの強さにちはやたちが触発されるまで。{/netabare}
しっかりと2期へ繋がる作りになってます。
部活やってる(た)人もそうでない人も、現実世界でもあるだろうしんどい局面でどう立ち振る舞うのか? うーん実際迷っちゃいますね。
それでも時には後退したり葛藤しながらも逃げずに向き合おうとする主人公たちには誰もが感じる部分があるはず!迷わずお勧めできます。
視聴時期:2018年3月 ※その後円盤購入し複数回
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2018.08.19追記
その後途中までですが原作を読みました。
1巻から9巻途中までがアニメの1期に該当しますが、原作の再現度は高いと思います。なにがなんでも原作通りを求めることはありませんが、原作好きアニメ好き双方にとって幸せな関係を築けている、そんな作品なのではないかと思います。
ちはや、太一、新の小学生時代について、相応の尺をとってますね。
2期も含めて今後の物語進行のところどころで、この小学生時代に立ち返る場面がよく出てきます。彼ら彼女らの原点を丁寧に描いたことが本作の成功の一因となっているように思えます。
2019年には3期の放映が決定、続きの物語はもちろんのこと、1期放映当時10代だったちはや役瀬戸麻沙美さんがキャリアを重ねられてどのようなちはやを見せてくれるのか、今から楽しみです。
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2020.10.05追記
3期も2クール分無事放送されました。
私にとって数少ない円盤持ち作品。良質な原作をアニメならではの処方箋で忠実に再現している手腕を考慮すればそんなに心配してないです。
ご新規からでしたら3期を見据えずまずはこの1期。お釣りは充分取り戻せると太鼓判押しときます!
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2018.04.10 初稿
2018.08.19 追記
2020.10.05 追記