Kuzuryujin さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
冬キャンで繋がる人々
<全話観終えて>
とても素晴らしい作品だった。
きっと定期的に全話観返すことになるだろう。
キャラクター、音楽、作画、脚本、構成のハーモニーに癒され、
世知辛い浮世を忘れる。
大きなドラマはなくても
マイペースで愛すべきキャラたちの存在が命。
印象的な富士五湖周辺の自然の温もり。
舞台は冬なのに、ほっこりするキャンプの世界。
「安心の空気感」が満ち溢れていた今作、
戦後70年間戦争をしなかった国、日本で生まれ育った
原作者、アニメ、声優、音楽他のスタッフであるからこそ
創作できたんだと思う。
日本人に生まれてよかったとしみじみ思った。
以下は2018.02.17 10:14投稿分
{netabare}
原作コミックスは既刊の5巻まで読了。
この作品は素晴らしい。
7話まで視聴してから、1話から観返し始めたが
初見以上に楽しめ、レビューを5か月ぶりに書きたくなった。
評価を作画以外、視聴中にも関わらず最高にしたのは、
原作の魅力とアニメの演出のレベルの高さで
きっと最後まで安心できるクオリティであると7話時点で確信したから。
<監督&脚本家の誠実かつ原作尊重のポリシーが伝わる>
冬のキャンプがきっかけで人の絆が生まれる様が
全体的にゆるい作風ではあっても
大地に根差した自然な感じがあって落ち着く。
初対面の出会いの相手が同じ高校の同級生や関係者だったり、
友人の親族だったりと、ことごとく繋がりがあるのは
一歩間違えると偶然にも程があると感じるところだが
原作、脚本、演出が優れているためかそれを感じさせない。
7話でリンの祖父が原作と異なる登場の仕方だった。
大塚明夫さんはナレーションでゆるやかな世界に
現実味を与えてくれる存在感が素晴らしいと思っていたが、
さらに大塚さんを活かしていてリンの祖父の存在感が原作以上となった。
グッジョブ!
<キャラ>
最メインの陰(リン)と陽(なでしこ)のコントラストが見事。
彼女らを取り巻く準メインの3人
(リンの友達・斉藤、野外活動サークルの千明&あおい)
もいい味出して全体のハーモニーが心地よい。
<作画>
道を走る車&バイクなどの、
CGっぽい乗り物と背景の道路の動画に
若干の不自然さを感じるのが満点にはできない要因であるものの、
キャラの全般的な表情、飲食時のいかにも美味しそうな表現は
とても魅力的で作品世界にどっぷり浸かれる。
<音楽>
最高の仕事してる。
オープニングテーマ「SHINY DAYS」は、なでしこ、
エンディングテーマ「ふゆびより」は、リンをイメージして
アーティストにオファーもしくは曲採用されたんじゃないかと思う。
OPでハッピー感MAX、
BGMで自然界の癒しを醸し出し、
EDでほっこりと〆てくれる。
<余談>
放映中にも関わらず
YouTubeなどでUP続々のOP&EDの楽曲カバー動画や
聖地巡礼の動画なども含めて観てて楽しい。
視聴中のちょっとしたマイブームになった。
{/netabare}