kawako さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
戦時中のミステリー・スパイアニメ
【個人的評価】★★★☆
「一話完結なのに、ストレスなくすぐに次の話が見たくなる」
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★★★★★:お気に入り登録
★★★★ :人に勧めたい
★★★ :良作無事完走
★★ :頑張らないと見れない
★ :途中棄権ギブアップ
(★=1、☆=0.5)
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【データ】
原作 :柳広司/ミステリー・スパイ小説
監督 :野村和也
制作 :Production I.G
要素 :ミステリー、頭脳系、良作画、歴史、腐女子
2009 :漫画化/霜月かよ子作画
2015 :実写映画化/亀梨和也、深田恭子
2016 :アニメ化/全12話
2017 :舞台
【どんな話】
特殊機関で英才教育を受けた選ばれし精鋭8人が日本のスパイとして世界中で暗躍する。頭脳や知識を生かした諜報活動を描くミステリーアニメ。
【感想】
IGと頭脳戦タグからサーチ。期待しないで見始めたら、かなり面白くて良い意味で裏切られた。
1話完結(1と2話、8と9話のみ前後編)。
「キノの旅」や「蟲師」のようにサクッと短時間で一話ごと楽しめる構成。
シナリオが良くできている。
各話コンパクトにギュッと詰まった感じでまとまっており、毎回あっという間に見終わってしまう程引き寄せられた。
昭和12~15年頃。日本が真珠湾攻撃で太平洋戦争宣戦布告直前くらいの設定か。
D機関というスパイ養成学校で育て上げられたスパイ8人が主人公。
(正確にはその回のメインキャラ程度)
面白いのはその8人の扱い方で、一人一人突っ込んだ詳細な説明はなく、”皆優秀なスパイ”というフラットな共通設定のみ。誰がどんなキャラクターなのかはほとんど描かれていない。
全話通してようやくD機関創設者である「結城中佐」だけを唯一掘り下げていき、その人となりやそのもくろみがわかってくる程度。
逆に謎に満ちたスパイ属性をより効果的に演出できているように思える。
過度な説明臭くなく、謎めいてスタイリッシュな主人公らが実にかっこよい。
結局最後までOPの8人がどの回でいつ出てきたかは認識できなかったが笑
OPはクセのある曲調だが思わずメロディを口ずさんでしまう。演出と相まって妙にはまって、珍しくも毎回飛ばさずに見てた。
舞台かもされており、やや腐女子要素もあり。
(主人公同士のなれ合いは逆にない)
作画はさすがのI.Gで安定感抜群。全体的に彩度低めの地味な色合いだが、戦時中の昭和の古くさい時代と表立たないスパイ活動に没するキャラクターの雰囲気に合っていると思う。