カンタダ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少々冗長にすぎる
メガネフェチとシスコンのやり取りが楽しめた。多少ラノベのノリについて行けなくなることもあったが、それでも二人のやり取りが作中一番楽しめたのは嬉しい誤算だった。
映像も申し分なく戦闘もなかなか見せてくれる。音楽に関しては可もなく不可もなしといったところか。
問題は物語だが、少々無理がある。ヒロインの主人公殺害に至るまでの経緯の整合性に疑問が残るのでスッキリしない。無理やりこじつけた印象が拭えず、がんばって盛り上げようとするのが透けて見えるようで、興が冷めてしまうのが残念。
主人公に敵対する勢力も今ひとつ何をしたいのかが見えない。1クールしかなかったため説明不足になるのは仕方がないにせよ、手段を選ばないやり方だけを見せられてあとでそれしか方法がなかった、目的のために仕方なかった。と言われても本当にそうか?と思わせてしまう。
他には無駄にお笑い要素は挟まなくてもいいはずだ。せっかくシリアスな展開に水を差すだけで、楽しませようとするあまり滑ってしまって逆にお寒い。
あと戦闘は派手でいいのだが、モブを何匹も倒すのは観ていて飽きさせる。感情の入らない戦闘ほどつまらないものはない。
それと一番いけなかったのが、ヒロインが二度も消えることだろう。消えるのは一度だけで充分だ。二度目は「またか・・・」とげんなりさせられる。それと作中でも触れられているが、自己犠牲は独りよがりであってはいけない。そこはヒロインの反省を促しているようで、それはそれでよかった。