さかまがはら さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日向、お前ほんとにいい男だ
学園モノの代表作といったらエンジェルビーツ。しかしこの学園がちょっと変わってる。
この学園には生前に青春を送れなかった生徒が死後集められるという、要は死後の世界なんですね。だからこの世界で物理的に死ぬことはなくても、成仏というものは存在します。この学園を舞台に、死後の世界に送られたことに対して反抗するゆりっぺ率いる死んだ世界戦線(以後sss)vs神の使いである天使の抗争が行われています。そんな生徒達の生活を描いたのがこのアニメです。
魅力的なのが、キャラの豊富さです。sssだけでもキャラが10人以上いるし、他にもガルデモのメンバーとか、天使とか副会長とか、メインキャラの数が他のアニメを寄せ付けません。しかしこのキャラの多さと1クールという期間が逆に仇となり、もっと掘り下げてほしいキャラにあまり触れることなく終わってしまったという声もあります。僕もその1人です。まあ放送の何年か後にゲームが出たらしいんで、その点は解消されたのかもしれません。
バトル要素もありつつ、コメディ、バンド、そして時折感動させる展開が待っていて、1クールながらいろんな要素が楽しめて飽きずに見れます。これは学園モノの特権ですね。
でも、やっぱボクは2クールやって欲しかったなって思います。せっかく世界観がいい感じで、魅力的なキャラが多いので、もっと楽しむことも出来たんじゃないかって気がします。それを無理やり1クールに詰め込んでちょっと駆け抜け過ぎたんじゃないかって思います。そのせいかかは分かりませんが、最終話でめっちゃ感動するって話を友人から聞いて視聴した訳なんですが、いい話だなっては思ったんですけど、なぜかそんなに感動出来なかったんですね。カットされたほかのキャラの結末が気になりすぎて。それよりも一番心に来た回は10話のゆい回です。あれも名シーンとして有名ですよね。最終話よりよっぽど感動しました。
学園モノとしてはとても完成された作品だと思います。少年少女たちのバカみたいで、それでも本気で生きている姿はまさに青春を感じさせます。いっぱい笑えて、たまに胸が熱くなる、そんな作品です。