TimuTimu さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちょっと通ぶってる人が好きそうなアニメ
天才教授とその教え子が事件を解決するクローズドサークル物の天才推理アニメです。
これを視聴するきっかけは最近のアニメの原作が「な〇う」ばかりでうんざりしており、「昔のような硬派アニメないかな~」と思って探してたらこの作品に出合い、視聴を決定しました。
【物語の評価】
事件のロジック、謎解きとしては悪くはないです。終盤になるにつれて2点3点ほど展開が変わっていき、この作品に引き込まれます。現実味のない物語ではありますが、推理小説なんて大体そんなもんです。むしろ創作物に「世界中にこんなことがあるはずがない~!」と思うことがナンセンスなのです。そういった点を踏まえても、僕にとってはとても楽しく視聴させてもらいました。
ただし、感動や鳥肌が立つシーンが少ないようにも思います。まあでも、この作品に恋愛観や物事の考え方を僕たちのような一般人の基準として共感させる方がナンセンスかもしれないですね。人によって見える世界が違うんだもの・・・(笑)
【声優の評価】
この作品において声優はあまり重要ではないかもしれないですね。それでも基本的に一番頑張らなければいけないのは19歳という大人まであと一歩なのに手の届かない多感な女性西之園萌絵役と一般人とは到底かけ離れている倫理観を持っていながらも根本的な欲は僕たちと何一つ変わらない真賀田四季役です。正直言って役不足な気がしました・・・。
【キャラの評価】
割と出てくる登場人物の性格やルックスなどの設定は好きです。台詞回しもラノベよりかは遥かにマシでした。推理中にちょっと頭を使ったジョークなんかは緊張した僕の脳みそを美人マッサージ師が按摩で解きほぐしてくれているかのようです。11話の西之園さんはちょっとノイズが酷くて気持ち悪い時もありましたがね(笑)。
【作画の評価】
普通。特に思うことはない。
【音楽の評価】
OP、ED、SE、BGM共に普通。特に思うことはない。
【総評】
作者が伝えたかったのは教授と教え子の恋愛観でも面白い謎解きでもないと思います。原作者は {netabare}1話の「私は何者で、どこから来て、どこへ向かうのか。」で既に {/netabare}私たちに伝え終えているような気がします。後は話が進むにつれ、少しずつ最初に出した問いかけに対してヒントを出している。それをどういう風に感じてどう導き出すかは個人の裁量に任せきっている。作中で”絶対的な答えは存在しない”と言っているが最後に「大きな謎を残すなよ!」と思う次第で頭の中は”最初は目標に対して意気込んでいたのに三日坊主で夢を諦めてしまう大学生”みたいな気分です(まあでも”そのことを考え続けるのは大事だ”とも言ってくれはいるのですが・・・)。
以上で私の感想になりますが、中々「わたし、この作品分かってますよ」感のある”通ぶった”感想が書けたのではないでしょうか。これはこういう人たちが好む作品です。
私はもちろん大好きですので、是非視聴してみてください。