ようす さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あの不思議な一夜を、あの人はどんなふうに歩いていたのでしょう。
森見登美彦原作。
湯浅政明監督。
同じく森見作品のアニメである、
『四畳半神話大系』と同じ製作陣が再び終結!
『四畳半神話大系』は好きなアニメだったので、
こちらもとても楽しみにしていました^^
期待を裏切らない、いや、期待以上に楽しめました♪
90分ほどの作品です。
● ストーリー
後輩“黒髪の乙女”に恋をしている“先輩”。
己の欲望に忠実に従い、
夜の街を歩き続ける彼女。
彼女を追いかけながら、
様々なトラブルに見舞われる先輩。
先輩と彼女の、
不思議な一晩の物語。
たたみかけるような会話とやり取りに、
あっという間の90分でした。
あー満足満足(*´ω`)
ジャンルは“恋愛”となっていますが、
演出の独特さもあって、私には“ファンタジー”にも感じられました。
場面は大きく4つに分けられます。
{netabare}
春、夏、秋、冬。
一晩の出来事という設定なので、初めは気づきませんでした。
{/netabare}
場面の移り変わりの際、
とある変化がさりげなく起きていました。
トリックに気づいてから見直すと、
細かなところまでこだわられた演出だということがよくわかります。
また、2周目を見ていると、
他の場面への伏線が細かく張り巡らされていることがわかりました。
なので2回目は2回目で、
新たな発見を楽しむことができます^^
というか、
見れば見るほど楽しくなってくるタイプの作品です♪
様々なシーンや人物のつながりが細かく練られていて、
つながりを発見したときの何とも言えない感動…♪
また、同原作者・同制作陣のため、
『四畳半神話大系』とのつながりもたくさんあります。
『四畳半神話大系』をご存知の方には、
「あのキャラが!」というおまけな楽しみもたくさんありますよ♪
≪ 演出 ≫
湯浅監督らしいなと感じる演出が盛りだくさん!
『四畳半神話大系』が好きな人なら、
間違いなくハマると思います^^
ストーリーの中身も
見れば見るほど発見があって面白い♪
それに加えて演出が濃厚なため、
世界観に魅了されます。
なんか変だけどクセになる…。
作中に登場する“詭弁踊り”なんかは、その代表例でしたw
● 声優
“先輩”を星野源さん、
“黒髪の乙女”を花澤香菜さんが演じています。
星野源さんは演技も歌もうまくて、
本当にマルチな人だなあと感心していました。
他のキャストも、
有名な声優さんからお笑い芸人さんまで幅が広いです。
だけど、皆さんお上手なの!
中盤、ミュージカルが連発するシーンがありますが、
歌も上手い♪
惚れ惚れしていました^^
● 音楽
【 主題歌「荒野を歩け」/ ASIAN KUNG-FU GENERATION 】
『四畳半神話大系』といえば、アジカンの主題歌でした。
今回もアジカンが主題歌を担当するというだけで嬉しかった♪
また、先述したように、
途中でミュージカルのシーンが連発します。
その歌もまたよかった♪
歌のうまさもあり、楽しめました^^
● まとめ
演出が独特すぎて、さすがです。
でも崩壊していない。
この監督だからこその芸術だと思いました。
ストーリーもおもしろいけれど、
演出がさらに世界を盛り上げる、素晴らしいアニメでした♪
時間が短いので気軽に何周もできるし、
この作品一つでしばらく楽しめます^^
最近のアニメ映画、何見よう?
私ならこの作品を推します(`・ω・´)