どどる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雑めな展開をていねいに作ったアニメ
視聴途中のときの評価はでたたんでおきます
{netabare}
とりあえず1話から4話まで続けて視聴。
主人公のヒロはなかなか熱血漢です。
あえて他作品をあげれば、このアニメはグレンラガンでいえばニアと出会うシーンからのスタートで、ヒロはいきなりうちひしがれています。
目標があったのにそれが破れて、でもヒロインのゼロツーとの出会いでぼくにもまだできるかも、そのためなら「それで死んじゃうとしても、あと1度は飛べる」と死ぬ気になっています。
1話のおじさんと違って肉体的に健康だし主人公だしめっちゃ平気な感じではありますが、とはいえ4話で「次で死ぬかも。でもがんばる( o‘-‘ )o✧ゾイ!」って覚悟は主人公の声明として立派です。
タフガイです。
4話まででヒロとゼロツーのおはなしはやっとワンエピソードという感じで、サブキャラの描写がとてもていねいで4話の段階でパイロット5組10人のキャラが立ちつつあります。
ミツルがヒロに複雑な感情をもっていそうなのと、そのミツルに単純な感情♡を持っていそうなイクノのペアが現時点の一押しです。
{/netabare}
よくできたアニメーションです。
最初からキャラクターを大切にバランスよく描写しており、おわったときに「最初ああだったキャラクターがこうなったか」という感慨を抱きやすくなっているように思えます。
各パートナー内で恋愛が進展していくのかと思いましたが、例外としてのフトシとイクノは作品の深みをちょっぴり増してくれました。
よくできた、というには終盤にえらい飛躍をしましたが、「途中までラブを高めておいて、最後は妨害者が出てくるのでラブで倒してハッピーエンド」という展開は良いものです。
わたしは、世界観がしっかりしたアニメだけに「その終盤部分でキャラクターをおざなりにして、展開や説明が多いだらだらとしたものになってしまわないか?」という心配をしていました。
そういうアニメはかなり多いです。
珍しくもない展開に専門用語を交えていっぱい説明してしまうのは、わたしの好みではありません。
雑だったり安っぽい部分もおおいですが、メインテーマであるヒロとゼロツーのラブをそらさずやり続けたのは、とても良いことです。
まあでも最後より、終盤直前のラブに決着つくあたりがいちばんたのしいですね。