ういすけ さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
感想は、国民的名作のカバー曲
5話まで視聴。
デビルマンは原作既読済み。
シレーヌ戦に関しては感動した。
作画、音響、見せ方というより、原作そのままの展開に感動した。
国民的名作は、時代が変わっても色褪せない。
シナリオ的な古臭さを感じさせなかった。
現代風にアレンジして、スマホも出てくるし、
ラッパーも徘徊している(←今風?)
そのあたりは、まあ許容範囲。
永井豪の作画、そのままだと、
おそらく絵が雑すぎて、残虐すぎて、古臭くもあり、見るに堪えない為、
現代アレンジ版としては、上手く作り上げられていると思う。
原作を知らない人にとっては、新しい!凄い!衝撃的!美しい!
名作だあ~~ってなると思う。
いや、ほんと、EXIL〇が、過去の国民的アーティストの曲をパク・・いや失礼、
アレンジしてカバーしている感覚と言えば良いかな?
やっぱりオリジナルを超える事はできない。
曲に対する産みの辛さ、思い入れの差がどうしても出てしまう。軽い。
美しくファッション的に作り上げていると思う。
現代風にアレンジしている所も、ラッパー以外特に文句を言うつもりはない。
強いて言うなら、敵である悪魔の存在が薄っぺらい。
原作での悪魔は、シレーヌ以外本当に憎むべき存在。
得も知れぬ恐怖と、戦わなければならない切迫感。
そして憎たらしいほど卑怯。
それが原作ではヒシヒシと伝わってくるが、
この作品では、そこが希薄。。
人間と悪魔の生存競争が、この物語の核心的な部分だと思うので、
悪魔に対しての憤りや、憎しみ、恐怖、決して相容れない敵という部分が
希薄だと、作品自体が薄っぺらくなってしまう。
今のチャラチャラした若い歌手が、ダンス踊りながら昔の名曲を現代風にアレンジしてワーキャー騒がれている感じ。そこに深さはない。
ジンメンなんて、原作では殺した人の顔をコレクションにしてるんだぜ!そして顔だけじゃなく、魂までも解放させず、痛い、苦しい、寒いと言った苦痛の言葉を聞いて悦に浸ってるんだぜ!しかも、デビルマンの攻撃の盾に人の顔を使うんだぜ!で、「人殺し!」とデビルマンを精神的に追い詰めるんだぞ。。。その顔の中には、主人公の明を好いていた幼い子、さっちゃんがいたんだよ。。。鬼畜、非道。。。
ゲルマーなんて、くつろぎの空間であるはずの自宅の風呂の浴槽から、襲ってくるんだぜ!いつでも24時間襲えますよ的な恐怖。
みきを人質に取ってるくせに、「おぼえていたか、アモン。おまえと戦えるとはうれしいぞ。」って、勝てれば何してもいいという悪魔的な考え。糞だ
そういう許し難き行いを、さらっと省くこのアニメ。。ドロドロ感がまるでない。
原作既読者からしたら物足りない。
駄作ではないが、カバー曲はオリジナルには勝てませんっていう感想です。
採点は、、、保留という事で。。
シレーヌ戦では感動したけれども、これは監督の手腕なのか?
まるまる原作のコピーではないか?。。。
採点は、原作の価値を、このアニメの評価にしてしまっていいものか?
逆に原作のストーリーのおもしろさを、引き抜いて評価していいものか?
そうなると、どうしても原作と比べた評価となるため、低評価になる。
大いに悩んでおります。
とりあえずは保留ということで。。。
最後まで見終わりました。
ラストが分かってるというのは不幸ですね。
最後、つながらなかったバトンという事で、何度もリピートしていたけど、
原作既読の私からしたら、そこ、別に強調しなくて良いんじゃね?って思ってしまった。
感想は、うまくまとまってるなあ。良作ですね。
原作ファンからしたら、物足りなさを感じるが、初めて見る人には、私が幼い頃、読んだ原作のあの衝撃をきちんと表現されていたのではないかと思います。原作のほうが作画的に残虐ですが、あれほどアレンジしているのに、そのイメージは損なわれていない。
原作をリスペクトした点数を付ければ良いのかどうか、まだ迷い中です。。
原作の評価を含めた点数をつけたいと思います。
物語の評価 5.0
幼い頃に読んだ原作の恐怖、衝撃から比べれば、
かなりマイルドな仕上がりだが、40年以上前の昨品なのに、
古臭くささをまったく感じられない。
原作が日本を代表する名作で、永井豪って凄い!ってのはあるが、
監督の原作に対する思い入れが感じ取れる。
また、その手腕も見事と言う他ない。
この監督さんがリメイクしてくれて、本当に良かった。
また、シレーヌに会えてうれしい。エロすぎだったけど^^;
声優の評価 4.0
可もなく不可もなく。
まったく違和感を感じず見れたので、それはそれで凄いのかと。。
こういう場合、他の作品では3.5なのだが、
この問題作を演じきれたのは凄いことであるし、
私は、あまり記憶にないが、一度アニメ化されている作品では、
イメージがとか、言われそうだがそれもないので、0.5加点しました。
キャラの評価 2.5
不動明の変貌が別人すぎる。確かに悪魔が入り込んだ分、質量が増えて
体格など変化があったといえば辻褄が合うが、周囲の反応が、誰?おまえレベルなのに、変わったね。っていう反応に違和感を感じる。
原作では、目つきと髪型が変わっただけなのに、このアニメでは顎のラインとかシャープになって、鼻筋も高くなって、ほんともう別人。全身整形レベル。
飛鳥了も、なんだろう。原作のような迫力がない。
こいつ何やらかすんだろう的な、目的を選ばない的なやばさが、絵柄から感じ取れない。目が逝ってない。脚本のせいなのか?そういう見せ場は確かにあったが、こいつ本当に信用しても良いのか?的なゾクゾクする怖さがない。全体的にキャラが薄い。
ヒロインみきも、確かに原作でも利発で男勝りな部分もあるが、そこは忠実に描いているものの薄っぺらい。ヒロインのくせに、彼女を守ってあげたい!とか、この子とエロしたい!とか、惚れ要素がまったくなかった。決して魅力的ではない単なる幼馴染。恋人、愛おしい人とは程遠い。この違いが終盤の衝撃度合に大きく関わってくる。原作よりマイルドと感じたのはそのせいかな?
ドス六が、ラッパーに。。。ただの傍観者に成り下がっていた。そこが一番残念な点。人の正義感というか、義理人情というか、が、悲劇の前では、糞の役にも立たないという描写が傍観者では演じきれない。ザンネン。
まだまだある。
キャラでいうと、悪魔たちもそうだ。
本当に憎くて憎くて、ずるくて非道で圧倒的に強くて気持ち悪い。
人として許せない!
デビルマンよ、ぐっちゃぐちゃに引き裂いてくれ!っていう願望を微塵も感じさせてくれなかった。
単なる敵としての描写でしたね。明の両親についても、事故にあってしまって不運でしたレベル。その中でもシレーヌだけは良かった。端折らず放映してくれてありがとうって切に思う。
悪魔は悪魔たちのルールがあって、人を捕食したり、コレクションにしたり、人の苦しみを楽しんだり、そこに罪悪感は微塵もない。美しい悪魔や、死を前に恐怖する哀れな悪魔もいるが、決して人とは相容れぬ存在。
単なる敵ではない。
原作では、そういう悪魔に対する恐怖や、滅ぼして!っていう人としての残忍な気持ちが、最後の悲劇へスーッと感情移入できる。
人が起こす暴動や、悪魔たちに対しての残忍な処刑を、なんで?そこまでしなくても!っていう感想にならないし、ああ、そういう暴動起こす人って、世の中にはいるよね~的な傍観者意識にもならない。当事者になっていてもおかしくないという恐怖。あの場面にいれば、私も殺してしまうのではないかという恐怖。悪魔と疑われたらどうしようっていう恐怖。弟君のオリジナル描写があったので、多少は暴動に対しての理解もできたと思うが、飛鳥了の発言一つで、街が激変したのに対して、え?いきなり?って違和感を感じたのは、そこの描写が薄かったからではないかと思う。
キャラが薄かったので、2.5の評価は妥当だと思う。
う~む。どうしても原作と比べてしまうなあ。。
作画 4.0
作画は綺麗だったけど、感動するレベルではなかったので4.0
音楽 3.5
まったくメロディーが思い出せない。邪魔なラップしか思い出せないw
まあ、でも違和感なく見れたので、可も不可もなく。
3.0かなぁ?
でも、感動する場面もあったし、そこにBGMの効果も大きかっただろうし、まったく思い出せないけど^^;
ってことで、3.5です。
長々と読んで下さった皆様、ありがとうございました。