おんみょん さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の物語が見たかった
視聴中の感想はこちら
{netabare}京アニの新作ということで、現在見ております。
戦後平和になった世界で、兵士だった少女が人を知っていくお話。
1~4話の感想
人の感情がテーマということもあってお話自体はすごく気に入っている。
これからの展開次第といったところ。
幸薄ヒロインも僕の最近のお気に入り。ヴァイオレットちゃん尊い。この話次第では最高峰の幸薄ヒロインに成り得るのでは。
戦後の平和な世界観が、より彼女を孤高の存在たらしめているのも高評価。
多分ないと思うけどつまらない恋愛もので終わらないでほしい。
人の感情にどこまで踏み込めるのか
そして彼女はどこまで理解していけるのか
人とはどういう生き物なのか
この先が非常に楽しみ。
5話の感想
{netabare}手紙を書くのが急に上手くなっててうーん。今回は王子とお姫様の恋路の手伝い。ヴァイオレットちゃんが自主的に行動出来るようになったのは一つの成長だね。しかしどうしても憑りついて回るのが彼女の過去。次回期待{/netabare}
6話の感想
{netabare}展開が異様に早く感じる。物語を追うのに精一杯。もう少しヴァイオレットの感情に丁寧に寄り添ったものが見たい。それでも、圧倒的な映像美に歪みはない。ヴァイオレットの声優も、細かな感情の動きが非常に難しい役柄ではあるが、うまく表現できていて、純粋にキャラを見て胸が熱くなれる。あとはテンポの調整をしてほしい所。{/netabare}
7話の感想
{netabare}1話完結ものがここまで続いてきたが、やっと進展するのかな?少佐の死を知ってしまったヴァイオレットは乗り越えていけるのだろうか。父と娘の話はどうしても弱いな自分。泣いてしまう。
思いやりの心が行動に現れてきたね。
なんだろう。ヴァイオレットの些細な成長とか、丁寧に描かれていていいですね。{/netabare}
8話の感想
{netabare}ヴァイオレットの過去を振り返る回。これは次回に持ち越しかな。出来ればこういうのこそ一話で完結して欲しかった。昔はあんな戦闘マシーンだったのに、当時を知る者が今のヴァイオレットを見ると驚くだろうなー。んん目が離せない。ヴァイオレットが今までにないくらい感情的になってることが伺えるシーンがちらほら。{/netabare}
9話の感想
{netabare}最終回かな?過去と向き合ってたヴァイオレット。新たな一歩を踏み出せたのかなと。今まで関わった人物が、ヴァイオレットの代筆を通して、今に生きていると思わせてくれる演出。次回からどうなるんだろう。いまいち物語性がつかみづらいのは相変わらずだが。{/netabare}
10話の感想
{netabare}また前のような別のお話。アンの手紙なんだろうなあとは思ってたけどまさか50通も書いてたとは…こう1話のヴァイオレットと比べると感情溢れる素敵な女性に変わっていってますね。軍人気質は変わらないけど。今回は音楽が全体的に綺麗だった。OPはもうやらんのかな。{/netabare}
11話の感想
{netabare}今度は戦場に赴いて手紙を書くヴァイオレット。痛ましい情景が広がっている。ヴァイオレットのキスシーンは要らない。正直意味不明。{/netabare}
12話
{netabare}何故かバトルもののアニメに転化。内戦しょぼい。戦争ものか人情ものかはっきりしてよ・・・。うーんやっぱりヴァイオレットに感情移入できない。というのも、これまでの物語が他の人の話ばかりでヴァイオレットに焦点が当たってないせいか、気づいたらヴァイオレットがすごい人っていう展開に見えてつまらない。大佐が少佐の兄って展開でも、そもそもお前誰だよって思った。5話か6話でちょっかいかけてただけじゃん。次回最終回だけど・・・ほぼ終わってる。{/netabare}
13話
もはや言うまでもないがここ一連の流れが蛇足に見えてしょうがない。ヴァイオレットと少佐の関係は9話時点で完結してるし大佐の何様感に堪えられないばかりか、その他キャラの位置付けもよくわからない。少佐の「愛してる」を胸に今日も自動手記人形として働くヴァイオレットであった・・・。綺麗な絵で誤魔化してる感。
今のところの総評
{netabare}話の重点がヴァイオレットじゃなくて、周りの一般人に置かれててヴァイオレットの成長がイマイチ見えない。何となく見えるときはあるけど、周りの話のインパクトが強すぎて見え隠れしちゃってる。終盤になるにつれて泣ける話のオンパレードで、「ね?いい話でしょう?」みたいな作りが気持ち悪い。そこにヴァイオレット自身のドールとして働いた成長が組み込まれているわけではなく、かわいい女の子がそこにいるだけ。付属品としてのヴァイオレットであることが非常に残念。この後もこんな話が続くようなら9話で完結してる。もう少し彼女の心理描写に重きを置いてほしかった。このままだとただヴァイオレットがかわいいだけのお涙頂戴アニメ。{/netabare} {/netabare}
全体を通しての感想なのだが、1話スタート時点でのヴァイオレットがまさに「人形」であった。可愛らしい衣装をまとい、感情のない、まるでロボットのような少女がそこにいたのいだ。それは何とも言い難いほど美しく、心痛かった。そんな少女の幸せになれる物語が見れるのかとさぞ期待していたが、{netabare}描かれたのは戦争によって不幸になった人々の、幸せのメゾットをなぞる「他者」の物語であった。一番最初に異変を感じたのは3話の終盤。あっという間に自動手記人形の学校を卒業するヴァイオレット。鬼教官の面影もまるでない、軽いバッジに思えた。描かれる「他者」の物語に組み込まれるヴァイオレットは、既に何らかの変化が起きた後のヴァイオレット。ヴァイオレットと他者の営みを抜きにヴァイオレットの成長したであろう行動ばかりが目立ち、肝心の変化の部分が見られなかった。いや、行動として表れているのはわかるのだが、なぜそのような行動に至ったのか。そこの心情変化の描写がまるでない為感情移入しづらい。原作での補完が必要になるがアニメしか見ていない人に伝わらなければ、アニメ化の意味がない。{/netabare}こうなってしまった原因には1クールで収まるスケールではなかったこと。作風が京アニと合わないことなど挙げられる。やはり温かみ溢れる京アニ絵では青春もの、日常ものが映える。
昨年のメイドラゴンの出来が良かったため京アニの期待値が上がっていたが、今回で下がってしまい非常に残念。次回作は頼むぜ・・・