不良中年 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
AIのほうがより人間らしい
youtubeでお勧めされてたので借りてみました。
メッチャ良かった。
SAOとか見て「純粋に電脳世界のみで生きることが出来ればさぞ楽しかろう」などと夢想したこともあったが、この作品中の人類の90%はまさにそんな生き方をしているのだった。
確かに潤沢なリソースが与えられれば贅沢に楽しめるのかも知れないが、結局は中枢システムの判断次第で割当制限をされたり、アーカイブされてしまう世界。
およそ人間らしさとは無縁の世界。
リアル世界も誰もが金持ちではないし、金が無ければ満足に物も買えないが、考え方を換えればいくらでも好きな暮らしは可能である。
アンジェラも初めはリアル世界での肉体を伴った生活に文句を言っていたが、次第に頭だけではなく肉体で感じることに共感を覚えて行ったんだと思う。
だから最後に肉体に戻ったのは予想もできるし納得もできる。
でも本当はディンゴと二人でフロンティアセッターのロケットに乗って窮屈な太陽系を脱出して宇宙探索に行くというのも期待していた。
結局アンジェラはまだ見ぬ宇宙より母なる地球探索に気持ちが動いたという事で、これからディンゴと二人で逞しく生きていくのだろう。
しかしディーバの中枢の人たちは自己保身にとらわれた役人根性丸出しで、進化の果てがこんなクソ野郎ばかりとは人間として嘆かわしい限りである。
まあでも人間らしいと言えば人間らしいのかも。
ディーバ市民の言う進化とは知性の進化ではなく、単に肉体の限界を超えて生き続けることが出来るというだけで、その中身はほとんど進化してないと思う。
逆にフロンティアセッターは人間の良い部分だけを受け継いでいて、これこそ人間の理想像と言える。彼のような”人”が外宇宙に人類代表として行くのなら安心して見守っていられる。
この作品は作画が美しくキャラクターデザインも好みで初めからスッと入り込むことが出来ました。
アンジェラは初めのセクシー系美女も好きだったけど、地上活動用の16歳の美少女もとても可愛らしくて好きになりました。
きっと初めの美女だと年齢的には20代中頃っぽいので、16歳の未発達の体の方がディーバから孤立して地球で生きる上では寿命も長いし、適応力も高いだろうというような判断もありこのような設定になったんじゃないかと勝手に考えているのだが、どうなんだろう?
声も釘宮さんの声がバッチリ合っていてかアンジェラの魅力を倍増してました。それとアンジェラのお尻とオッパイもなかなか好きでした。
モチロンディンゴも適度にやさぐれた感じとやさしさが合わさったところに三木眞一郎さんの声がハマってました。
神谷さんのフロンティアセッターも人間らしいAIって感じで好感が持てました。
実際の人型ロボットに喋らせるなら神谷さんの声もいいですね。
ロボットでの戦闘シーンもスピード感と迫力があってよかったです。武器が飛び道具ばかりではなく、剣や盾なんかもあって恰好良かったです。
とにかくいい作品に出合えてよかったです。
円盤も欲しくなりました。
YOUTUBEに感謝!