ピピン林檎 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ガッカリ長編シリーズその2
私が本サイトで色々とアニメ作品の情報を調べているうちに、妙に総合順位が高いので気になって視聴してみたけど、見終わってガッカリ・・・という長編がいくつかありましたが、本作はその一つです。
2018年2月6日時点で、総合得点 87.3点(87位)、総合評価 4.0
・・・ということでファンも多いらしい本作ですが、ここは本音ベースで個人評価します。
◆総評
序盤で、本作は、どうやら「王器」を備えた者を描く作品のようだ、ということに気付いて、我慢して視聴を続けたのですが・・・
お待ちかねの第39話(終章)で示される{netabare}国王の初めての自分の意思による詔勅が「伏礼廃止」{/netabare}って・・・あまりのしょーもなさに、ご飯投げつけてしまいたくなりました。
え…要するに、{netabare}主人公(陽子)が迷い込んだこの異世界は頑迷な身分制社会で虚礼が蔓延しているから、そんなの全部廃止してしまえ!{/netabare}それが王たる者の器だ・・・と、そういうオチだったんですか?
私はもっと、本当のリーダーシップとはどういったものなのか?みたいなことを、心に沁みとおるように描き出してくれる作品なのか?と期待していたんですが??
まあ、そういう作品を見たければ、『アイドルマスター』や『ガールズ&パンツァー』を見ろ・・・ということですね(※わかる人にはわかる)。
あるいは、異世界込みで「王たる者の器」を描いた長編作品だと、本作より『灼眼のシャナ(無印~F)』の方が、ずっと面白いし内容も確りしていると思いました。
※追記
本作の原作者・小野不由美氏は『銀河英雄伝説』の大ファンで、『十二国記』は同作がその構想のきっかけとなっている、とのこと。
でも残念ながら、本アニメを見た限りでは、その跡形もありませんね。
◆制作情報
{netabare}
原作小説 小野不由美(1991年より現在まで継続的に執筆・刊行)
監督 小林常夫
脚本 會川昇(第1話 - 第40話)、藤間晴夜(第41話 - 第45話)
キャラクターデザイン 田中比呂人、楠本祐子
音楽 梁邦彦
アニメーション制作 ぴえろ{/netabare}
◆パート別評価
Ⅰ. 「月の影 影の海」 (14話) ☆ 3.6
Ⅱ. 「風の海 迷宮の岸」 (7話) ☆ 3.5
Ⅲ. 「書簡」 (1話) ☆ 3.5
Ⅳ. 「風の万里 黎明の空」 (17話) ☆ 3.6
Ⅴ. 「乗月」 (1話) ☆ 3.5
Ⅵ. 「東の海神 西の滄海」 (5話) ☆ 3.5
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総合 (45話) × 3.2
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
============ 十二国記 (2002年4月-2003年8月) ===========
------- Ⅰ. 「月の影 影の海」 -------------------------
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第1話(一章) ☆ 異形の獣(妖魔)来襲、女子高生・中嶋陽子の異世界召喚
第2話(二章) ☆ 巧国の海客、囚われの三人(浅野郁也・杉本優香・陽子)
第3話(三章) ☆ 脱走、村人達姐(たっき)の恩、カサイの町へ
第4話(四章) ☆ 売春宿(達姐の欺瞞)、もう一人の海客(松山誠三)
第5話(五章) ☆ 優香の迎え(塙麟)、浅野の本心、優香襲撃
第6話(六章) ☆ 楽俊(ネズミの半獣)の恩、雁国へ ※設定が無理っぽい?
第7話(七章) ★ 妖魔撃退、楽俊置き去り、朱旌(しゅせい、戸籍のない人々)、旅芸人
第8話(八章) ★ 優香の追跡、青海渡航、妖魔を喰う妖魔、雁国到着
第9話(九章) ★ 楽俊との再会、壁落人(海客)、麒麟、慶国の王、延王・小松直隆
第10話(十章) ☆ 慶国の偽王、王器を問う、延王の過去
第11話(十一章) ★ 延麒の過去、延王登極
第12話(十二章) ☆ 前慶王の話、壁落人の過去、塙王の目的
第13話(終章) ☆ 塙麟の死、慶国へ、景王登極、優香との別れ、高里要登場
第14話(転章) ☆ ※半総集編(世界観・用語説明を含む)、一部新規シーン有り{/netabare}
------- Ⅱ. 「風の海 迷宮の岸」 -----------------------
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第15話(一章) ☆ 神隠しの少年、泰麒の誕生・成長・泰王選び
第16話(二章) ☆ 続き
第17話(三章) ☆ 続き
第18話(四章) ☆ 続き
第19話(五章) ★ 驍宗(ぎょうそう)・李斎との騎獣狩り、使令・傲濫(ごうらん)獲得)、天啓のない王
第20話(終章) ★ 天勅、泰王即位
第21話(転章) ☆ ※半総集編(世界観・用語説明を含む)、一部新規シーン有り{/netabare}
------- Ⅲ. 「書簡」 ----------------------------------
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第22話 ☆ 雁国(楽俊の大学生活)、慶国(陽子の景王修行、新元号「赤楽」){/netabare}
------- Ⅳ. 「風の万里 黎明の空」 ----------------------
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第23話(一章) ☆ 海客・大木鈴(導師・梨耀の酷使)、芳国公女祥瓊(しょうけい)(芳国大乱、仙籍削除)
第24話(二章) ☆ 景王陽子の迷いと成長(初勅、元麦州侯・浩瀚(こうかん)の処分)
第25話(三章) ☆ 諸官任命、治水・都市整備、天官長/三公謀反・誅殺)
第26話(四章) ☆ 鈴・采王(黄姑(こうこ))の下へ、祥瓊・供王(珠晶(しゅしょう))の下へ
第27話(五章) ☆ 陽子市井へ、鈴と浅野の出遭い
第28話(六章) × ※ここで急に「フラグ」とか「キャラクター」という発言が出てきて違和感
第29話(七章) ☆ 続き
第30話(八章) ☆ 鈴と陽子の出遭い
第31話(転章) ☆ ※半総集編、祥瓊・楽俊雁国へ、郷長・昇紘(しょうこう)と浅野の出遭い
第32話(九章) ☆ 地方官僚の腐敗、祥瓊の慶国入国
第33話(十章) ☆ 祥瓊と陽子の出遭い
第34話(十一章) ☆ 遠甫(えんほ)捕縛・蘭玉(らんぎょく)惨殺
第35話(十二章) ☆ 祥瓊と鈴の出遭い、陽子と祥瓊・鈴の合流
第36話(十三章) ☆ 反昇紘蜂起、陽子と浅野の再会・決別、昇紘本拠突入
第37話(十四章) ★ 昇紘捕縛・郷城制圧、浅野死亡 ※演出はイマイチ
第38話(十五章) ★ 黒幕判明(元宰相靖共(せいきょう))
第39話(終章) ★ 景麒到来・禁軍掌握、靖共一党捕縛、景王初勅(伏礼廃止){/netabare}
------- Ⅴ. 「乗月」 -----------------------------------
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第40話 ☆ 芳国の事情(恵州侯・月渓(げっけい)の仮王就任){/netabare}
------- Ⅵ. 「東の海神 西の滄海」 ----------------------
{netabare}
第41話(一章) ☆ 500年前の雁国(延王即位20年後、斡由(あつゆ)謀反)
第42話(二章) ☆ 延麒囚わる、元州牧伯・驪媚(りび)絶命
第43話(三章) ☆ 幽閉の元州候・元魁、斡由の本質
第44話(終章) ☆ 延麒救出、斡由粛清
第45話(転章) ☆ ※半総集編{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)35、×(疑問回)1 ※個人評価 × 3.2
OP 「十二幻夢曲」
ED 「月迷風影」