Dkn さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
断念→視聴→辟易→おや?→面白かった!
花澤香菜マニアのクマさんに薦められて観たんですけど、
そもそも断念してたアニメでした。漫画もアニメも1話で断念していて、ラブコメで使い古された設定が全然惹き込まれず、この先も見ることはないかなと思ってたのですけど、自分が好き嫌いで観ないものって人からオススメされるのが一番いいですね。最後まで観られましたよ。
これが面白くて・・どこが面白かったかというと週刊少年ジャンプで連載されていた漫画なのですけど、週刊連載らしい移り変わりが面白かったのです。設定のゴリ押しがキツかったのが、少しづつ薄れだしたり。主人公のモノローグで男子学生の発情をずっと聞かされるのがキツイなと思っていたらモノローグが少なくなってヒロイン側のモノローグが多くなり。主人公がモテる意味もわからなかったのが、主人公の活躍も増えました。読者の反応を見ながら作っていく週刊連載らしい細やかな修正があった気がします。
おかげで最初のつまらなさが消えて以降、映像の面白さや終盤にかけての登場人物の感情の移り変わりに、それに伴う役者の演技が光って、楽しいのK点を超え最終的には面白い!と思えるほどになりました。特に“小野寺 小咲”メイン回と、最後の2話は良かった。このまま2期に突入できるぐらいです。・・いや、突入します!
一期が20話という中途半端な尺でニ期が12話なんですね。なんで20話なんだ?w
オマケ
【↓(観ながら書いたもの)もっと簡潔に言いたくなって書き直しました。一応置いときます】
{netabare}
東山奈央さんと花澤香菜さんの演じる“桐崎 千棘”と“小野寺 小咲”のダブルヒロイン主人公の三角関係に、
バトルやドタバタを見守っていく王道ラブコメディーアニメ。安定のスーパーヒロインヴォイス花澤香菜さんと
英語が堪能でよく金髪美少女をやってる東山奈央さん。(ヘーイ!◯◯デース!(?))
断念した時にダメだった理由は分かりやすいです。歴代名作ラブコメを踏襲しすぎていること。
列挙すると、家の仕事が極道(瀬戸の花嫁、ストップ!ひばりくん)。幼なじみが将来の約束で再び出会う
(ラブひな)。親同士が決める恋人(らんま1/2)。正統派と活発系とで揺らぐ(ToLOVEる)ダーリン(うる星やつら)
他にもいっぱい!人並みに(笑)ラブコメを通って来て、さらに少女漫画なども読んでるオッサン向けじゃなく、
他作品を知らない今の子向けの漫画orアニメだろと思い早々と撤退していました。まあ、概ね間違いではありません
でしたが、もっと大事な事がありましたね。
単純明快!サッパリした関係の恋愛が好きな私は、ダブルヒロインの形がもどかしいと思ってたみたいです。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
数話みて理解しました。どちらのヒロインもとっても可愛いのでどちらか一人なら迷わず見てたでしょうね。
後の展開に絡んでくるので見続けると設定も面白いが、視聴継続は勧められてないとしてないな(笑)
設定は中盤からやっと生きてくるので、そこまで観てない人は「なんだこれ?」と思った人も多い気がする。
シャフト・・というか新房さんの画面遊びも絶好調で、「ネギま!」や「ぱにぽに」「さよなら絶望先生」を彷彿と
させるポスターや黒板でキャラクターの心情やスタッフの思い付きの伝言大喜利や画面作りが懐かしかった。
前に断念した時に感じたのは間違っておらず、1990〜2000年代によくあったラブコメアニメを現代風にアレンジした
ような、懐かしいアニメでしたね。ヒロインズが底抜けに天使で、恋敵になると思うと胃がキリキリします。
序盤はもどかしいし、モノローグ多めの主人公が鬱陶しいのですけど、約束の二人設定をゴリ押ししなくなって
登場人物の関係性が繋がって来だしてから少しずつ面白くなります。それでも続けてみていくと、徐々に主人公が
カッコイイシーンが描かれてきだして、困ったときに助けてくれるヒーローみたいな男の子になってきます。
主人公もたいがい鈍感なのですが、それよりもヒロインズの方が鈍感で恋に疎いのでちょっと面白い。
誰かを蹴落としてとかそんな事が出来ないタイプのいい子ばかり。印象に残るシーンもあって、まさに王道ラブコメ
ですね。十代の時に見てたら宝物になっただろう完璧なラブコメディー。
{netabare}
13話の雨のシーンの新房演出や画面作りがとても綺麗で、そこから先も面白かったし、特に小咲ちゃんメインの回は素晴らしかったですね!それまで少し不遇だった小咲ちゃんが勇気を振り絞って頑張る回で、“楽”を店のバイトとして誘って部屋に呼び、最後に今日は頑張った!と満足気に眠る小咲ちゃんの精一杯のアピールが「中学の頃に好きだった子知ってるよ」と伝える事だと言うのがイイ・・。その後にメールで“楽”のことだと打つものの消しちゃうのもイイ・・。あの二人はそのままで居て欲しい。台風さん空気読めよマジで(笑)19話,20話の千棘のやり場のない憤りからの、新房監督の舞台っぽい画面の構成がフルに発揮される、学生演劇とは思えない豪華な舞台装置に笑いました。画面が活き活きとしてましたね。{/netabare}
続編も少しずつ観ていこうと思いますけど、恋が決着しないのをずっと見せられるらしいです(笑)
この子たちはそれでいいと思う。青春の時間を大事に一生分のキュンキュンやトキメキを謳歌してもらい、
私たちも、そのご相伴にあずかりたいと思います(笑)
{/netabare}