「宇宙よりも遠い場所(TVアニメ動画)」

総合得点
93.8
感想・評価
2807
棚に入れた
9778
ランキング
12
★★★★★ 4.2 (2807)
物語
4.3
作画
4.1
声優
4.2
音楽
4.1
キャラ
4.2

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観た感じ

■情報
 {netabare}原作:よりもい

 監督:いしづかあつこ
 シリーズ構成:花田十輝
 キャラクターデザイン:吉松孝博
 制作:マッドハウス
 話数:1クール全13話

 OP:「The Girls Are Alright!」
    by saya

 ED:「ここから、ここから」
    by 玉木マリ(CV:水瀬いのり)
       小淵沢報瀬(CV:花澤香菜)
       三宅日向(CV:井口裕香)
       白石結月(CV:早見沙織)
{/netabare}
■感想
 知識:オリジナル?
 鑑賞:TV放送
 概要:極地型下衆系
 成分:しゃくまんえん、青春、親友
 設定:澱んだ水が溜まっている…

 この作品は非常に好みの作品だった。気持ちがのめり込んでいるから冷静なレビューは無理だと思うが、きっかけが「”青春”する」という漠然とした目標で、そこからピンポイントなものに結びつくまでのプロセスと、達成後に見せる成長が素晴らしいと思う。しかし私がこの作品を「面白いかも」と気付くのは、わかり易いギャグ回の3話だった。いや、面白いと判断してからは1、2話もちゃんと流れのひとつだったと言うことはわかったのだが。

 {netabare}先ず面白さに気付いた3話の何がそうさせたのか、と言うことは綴っておきたい。反応が遅くて申し訳ないが、やっぱりクールビューティー風(?)に描かれていた南極が見せた本性だろう。その後振り返った1話では高価な弁当に手を出しかけて思い止まり、おにぎりセットで我慢したエンディング(本来のEDのフルコーラスが流れる)、2話では日本有数の歓楽街で繰り広げられる「群馬だってバレる」、事案に発展しそうな恐ろしい眼光の弓子姉さんとの追走劇、その中でキマリが発する「楽しいなーって」が「それはこっちの台詞やで」と言わんばかりにガッチリ喰らい付いてきた。
 2話でお色気ギルドに加入した負け犬(旧フリーター)が学生じゃない理由は気になったが、「ここは語らない方向なのか」とスルーしていたら後々意味を持ってくる。そして「友達と友達と友達と」とか「昭和か」とか何気に名言めいたワードが乱舞してて面白い。
 3話では南極の本性が露呈して思わず「がんばれ!!コブチくん!!」と命名してしまったが、南極の想いの強さが感じられる。2話で他人に振った作戦を責められていた際に転がり込んできたチャンスを前に態度が豹変と言う、クールビューティーも形無しの態度を見ると仕方が無い({netabare}反応は無かったけど世間での『がんばれ!!タブチくん!!』の知名度は低いのかな?{/netabare})。因みにアイドルの状況を知った南極が発する「同行者」が「どっこいしょ」と聞こえたこと、キマリの「後で色紙にサインと手形いいですか?」に対して負け犬より早く「力士か」と突っ込めだことは秘密だ。また「言わなくていぃよぉ~」とか殊更コミカルなキャラとして描写されているのも嫌味が無くて良かった。それと「友人」を持ったことがない人間の心理が度々描写されているが、この感覚は流石の私も理解できないし、あれは「友達」じゃないでしょ。それと比べてお色気ギルドの面々ときたら…、これも後半意味を持ってくる。
 もうここまででハマって3いれば何があっても否定はしないつもりだったが、5話だけは許容できない。こともあろうにあの下衆野郎、大事な日にディープなインパクトをぶっこんでくる。そしてそれでさえ振りであるこの作品の凄さと、キマリはやはり鋏と紙一重のアレな凄さに驚かされる。しかしあんな程度では許すことは出来ない。
 ここまでくるとまあ十分楽しめていると言う前提で特筆しておきたいのが9話の件。ふざけた名前の砕氷船が砕氷船たる姿を見せる「ラミング(?)」のシーンについて、私程度の人間には作画の凄さを感じないように見えるが、何か「逝ったれー」の勢いや雰囲気で出したように思える迫力が凄い。
 心を揺さぶられるシーンは数多くあるが一旦ここで止めておくとして、その後更に観続けていると描写される色々なことが繋がってくるのが凄いと思う。その他にも「ね」とか長くない1クールのん中に印象的なシーンや台詞が盛り沢山に感じてしまうくらいお腹一杯になる作品だった。あと描写が無いので持って生まれたものだと思うが、吟ちゃん(隊長)とその魂を受け継いだ南極とが共にペンギン好きだったり、共に赤面症だったりと、話数が限られている分テンポよく展開していく様が心地よい、あと窮地の度に鋏と紙一重のキマリの一言で凌いでいくギルドメンバーを見ていると、やっぱり鋏と紙一重のキマリが扇の要なのだと感じてしまう。{/netabare}

■途中経過
 {netabare}今のところ、人間臭いドラマが多くて面白い。

 細かいネタの挟み方が気楽で面白い。

 唄に拘るタイプでもないが、今のところ100%の挿入歌率。

 通称「南極」の出発前の笑顔はよかったが、

 キャラ的には「がんばれ!!コブチくん!!」だった。

 フリーターは一歩間違えると場末の風俗嬢だが、

 いい母親になりそうな臭いも十分する。

 アイドルは経験を生かして更に飛躍するのだろう。

 キマリは、角の折れた青いヤツじゃなかったのか?

□2018/02/10
 UP時にはあえて「フリーター」としたが、

 OP終了直前の「フリーター」のシーンに○されている。

 酒の勢いでカミングアウトしてやる。
{/netabare}

投稿 : 2018/04/14
閲覧 : 392
サンキュー:

51

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