かしろん さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
ひとりよがり
黒衣マトは中学1年生。入学式を迎えた。
校長の長い挨拶を体育館で聞いた後、教室に行く途中の渡り廊下で尻餅をついたマトに手を差し出すメガネで長い黒髪の少女。
マトはその手に結ばれた、鮮やかな赤の鎖編みに目を奪われた・・・
hukeイラストにsupercellのryoが楽曲をつけ初音ミクに歌わせた動画が元。supercellはこの曲ブラック★ロックシューターと恋は戦争、メルトで人気となりメジャーに進出していく。
2010年に雑誌やフィギュアのオマケで付ける、という新しい商法でOVA化。らき☆すたで監督を降板となった山本寛が監修を行なっている。
OVAを見るためにホビージャパンを購入したのは懐かしい話。
物語:ベースはOVAと一緒。現実世界の女の子同士のキャッハウフフや嫉妬メラメラがBRS世界に影響を及ぼして云々。
見終えてなんかスッキリしない、と思って振り返ると、マトの性格が引っかかるのだ。
劇中でもバスケの強化選手に選ばれた時の先輩の言葉「あの子は個人プレイに走り過ぎる。チームプレイのうちには合わない」と言われているんだが、ひとりよがり過ぎるのだ。
一見明るく気さくな良い娘っぽいのだが、その行動は非常にひとりよがりで周囲に目を配れない。「ヨミと友達にならなくちゃ」と思ったらヨミにのみガンガンいく。相手のこと考えない。ヨミ以外の周りの人間には興味が無い。
その性格が反映されたBRSも非常にひとりよがり。相手が痛みを受けて苦しんでるんだから解放してやろう。解放してやった、というひとりよがり。解放したらどうなるか、なんて考えない。
アニメの主人公は良い子、という先入観を持ってしまっているので、このギャップが埋まらぬまま終わっちゃった。
作画:物語が反映されてか作画、というか動画もひとりよがり。
今石洋之が参加したことにより、BRS世界でのアクションは動きまくるし、また見せ方も巧んだが、作ってる人は楽しいんだろうけどなぁ、と思えてしまう。
何話目か忘れたが、苦悩なヨミのアップは旧劇エヴァのシンジくんを思い出した。
声優:また花澤かっ!何人いるんだハナザー!と言いたくなるが。全体的に悪くはない。
音楽:BRSの初音ミクはどうにかしてほしかった。EDは良い。そう思うと、supercellなノイタミナだったんだなぁ。
キャラ:どのキャラにも思い入れは湧かず。
合わなかった、ってことなんだろうなぁ。
岡田麿里に熱い結末を求めたことが間違いだったか。