ねごしエイタ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見ろ!見ろ!僕を見ろ!
自分の進路を決められないでいた少年、富士田多々良くんが、社交ダンスに触れ、数々の出会い、試練を乗り越えて成長するアニメだったです。社交ダンスというと、昭和に流行っていたような、おじさんとおばさんが、ホールを借りて踊るイメージだったです。このアニメは、そのイメージを変えてくれたです。
仙石要との運命の出会い??強引に連れられる形で、小笠原ダンススタジオに勧誘されるのです。
{netabare} この第一話で聞いたけど、ボールルームダンス、ボールルーム=舞踏室、要するに社交ダンス、初めて知ったです。{/netabare}
同級生、花岡さんの取り組む姿勢にショックを受け、悩みながらも借りた競技ダンスDVDに魅了され、ダンスを本気で打ち込む決意を基に、初めての試練ボックスを乗り越えるのです。
兵藤くん、加賀くん、真子ちゃんと出会い、ダンスをする喜びや現実との葛藤の前半だったです。
高校に進学した多々良くん、後半になると運命のパートナー、緋山千夏(ちーちゃん)との出会いが、大きくこれからの展開を左右したです。雨の中を踊る後半のOPは、ある意味、衝撃だったです。
明、峯さん、前半の最後にも出てきた兵藤くんのお母さん、マリサ先生をはじめ釘宮さん、井戸川さんとの出会い、次から次へと多々良くんとちーちゃんを導いているようだったです。
2人は、お互いに険悪な日々を続けて、このカップル大丈夫なのかなぁな破局か?を思わせる展開がかなり目立っているのだけど、その本気でぶつかり光景こそが、無意識に互いを理解する触れ合い、成長というのか関わりを見せてくれたです。
他のキャラの過去もそれぞれ織り交ぜながらの展開、とくに多々良くんとちーちゃんが成長していくダンスは、釘付けになるというのか?言葉にできないような大きなものを感じられたです。
{netabare}多々良くんの「君といると、好きになったり嫌いになったりするんだ!」という言葉は、ちーちゃんとてつもない誉め言葉だったです。{/netabare} 最初に観た多々良くんとは、比べ物にならないほど、強い人間になっていたです。多々良くんにとって、ダンスとの出会いは、まさに運命だったとしか言いようにならない存在だったです。
「社交ダンスが、これ程凄いとは!」を見せてくれたアニメだったです。「これでいいのだ!」です。