たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
一点に集中していく「快感」
シュタインズ・ゲートの企画立ち上げ人であり、ドワンゴの取締役である志倉千代丸さんが原作ということで、実にシュタインズ・ゲートらしいというか、シナリオが良く出来ている。
題名の「occultic;Nine」の謎も後半に判明し、登場人物や各事件の真相が明らかになっていき、ひとつなぎの陰謀に結びつく感じは非常にミステリーとして快感である。
おそらく本作に影響を与えたのは、アガサクリスティやエドガーランポー、近年で言うとトマスハリスやコーマックマッカーシーのようなミステリーサスペンス小説だろう。
文字どうり、オカルトと陰謀論、群像劇が入り混じって楽しいが、しいて苦言を呈するなら
もしトーマスエジソンも仮説していた死者には特殊な電波が存在し、アストラル体やら霊界があったと合理的に考えたとしたら、人類どころか地球が存在して46億年の歴史の中で、死者(動物、微生物なども含む)は果たしてどれくらいなものだろうか?きっとあの世はとっくに容量がいっぱいで古いゾンビ映画のように死者が霊界から追い出されてゾンビ化してしまうのではなかろうか。。。
要は、死者=人類程度にしか解釈してないので狭いんですよね間口が。
合理的に考えれば考えるほど、最初の時点でお話に若干無理があるのである。ので、説明ゼリフや専門用語の応酬で知的なように見えるが、穴は意外に多い。
あと12話で完結しきれなかったのだろう。ラストはものすごい勢いで呆気にとられるくらいすんなり幕切れました。(笑)