ニワカオヤジ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「ご都合主義」というご都合主義な用語では批判できない快作
みなさんのレビューを見ていて、評価が二分されているようなので考察を兼ねてレビューを刷新しました。
低評価レビューは、
・女子高生がすぐに戦車を操縦できるようになるはずがない
・戦車が壊れるレベルの砲弾でも怪我をしなさすぎ
などという点をご都合主義であると批判されている意見が多いように感じました。
私自身は高評価で、ご都合主義とは全く感じませんでした。それは、ガルパンはそもそも現実的な話ではなくシュールレアリズムな世界が舞台だからだと思います。
第一話で、女子高生は茶道や剣道など何らかの〇〇道が必修になっている描写がありますが、その中に「仙道」「忍道」があります。
仙道・忍道とはどんな科目か?以下に真面目に想像してみました(ツッコミ厳禁です)。
●忍道
くノ一になるため、水遁や火遁の術を練習します。戦車操縦するより難易度は高いでしょう。全国大会もあり、手裏剣が刺さったり忍者刀で切られたりしますがカーボンナノチューブでつくられた鎖帷子のおかげで怪我はしません。
●仙道
悟りを開き仙人になると仙人骨ができて頭が長くなるため、「か〜わ〜い〜く〜な〜い〜」と非常に不人気な科目です。しかし通常千年はかかる修行を週2回の90分授業で会得できます。これに比べれば戦車の操縦とか超楽勝です。全国大会は宝具(パオペエ)で戦い、敗れた方は一旦封神されちゃいますが封神台がカーボンの何かすごい技術で作られているので、何事もなかったかのように帰ってきます。
なお、カリン様という仙道講師の部屋から如意棒を使って上に昇ると「精神と時の部屋」という1日で1年分の修行を出来る部室があります。戦車道の面々もここを借りて練習したので、1日で練習試合をできるほどに上達したという描写が本作にあるかもしれません。
いや、あった気がしてきました。
・・・ということで、戦車の操縦や怪我がご都合主義と批判するならば、その前に指摘すべき点が多々あります。というか指摘すべき点だらけです。
それを見つけて、なんでやねん!と笑って突っ込む作品だと思います。
※以下、過去のレビュー
タイトル「単なる美少女アニメと思ってましたが」
もっと早く見ておけば良かったと後悔しました。
基本スポ根なのに、主人公が終始アツくならなくて、常に敬語を使用しているのが、逆にリアリティがあると思いました。つまり、現実的な女の子が主人公であることが、他の美少女アニメとは一線を画する要因となっていると考えられます。 まあ他の主要キャラが多い上に全員テンプレっぽいですが、それも主人公を引き立てるためなんでしょうね。