ヲリノコトリ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今はまだその時ではない
【あらすじ】
永遠の命を持つ宝石と、それを狙う月人との戦い。擬人化された宝石たちの輝きをフルCGで描き出す実験的作品。
【成分表】
笑い★★☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛☆☆☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳★★☆☆☆ 深い★★☆☆☆
【ジャンル】
フルCGアニメ、バトル、ファンタジー、少女ではない
【こういう人におすすめ】
割とディープめのアニメ好き。戦闘シーンの作画で俺を唸らせてみろ!と思ってる人。今のフルCGアニメはどこまでできる?と思ってる人。
【あにこれ評価(おおよそ)】
67.3点。かなり好評。
【個人的評価】
頑張って完走した。フルCGアニメの完成はまだ先といった印象。OPが好き。
【他なんか書きたかったこと】
{netabare} 原作未読。
とりあえず、ストーリー的には「なんじゃこりゃ」って感じですね(笑)これをSFと言っちゃったらさすがにサイエンスさんが心折れて学校来なくなっちゃいますよ(意味不明)
あれほど豪快に質量保存を無視してる作品は久しぶり。ネウロの血を思い出した。毒液で光を集めるってなんのこっちゃ。どのくらいの衝撃でどこが割れるんだ君たちは。……いや、言ったらきりない(笑)
いろんなタイミングでパラパラ落ちる彼らの細かい破片を「もったいねー」と思いながら見てました。指に唾つけて拾ったりしてんのかな……いや、コロコロするやつか。
だからまあファンタジーですね。
ファンタジーとして見るなら、その辺はすべてスルーできます。設定は「練られている」とは思いませんが、「原作者の頭の中から零れ落ちた荒削りだがキラキラした何か」みたいなものは感じます。芸術家肌の人なのかな?漫画もまだ読んでないですが、アニメのシーンを見た感じ構図がかっこよさげ。
しかしまあすごいとこで終わりました。これ2017秋のあにこれ1位か!みんな結構チャレンジャーというかギャンブラーというか……。これ続編なかったら割と電波なアニメなんじゃ……。
でもそこはどうでもいいんですよね?ストーリーは。
3DCGのことですよね。
なんか回を追うごとに3DCGの使い方が上手くなっていった気がしましたが。単に私が慣れていっただけ?10話のダイヤちゃんが逃げたり隠れたりするシーンが最高でした。8話全体の戦闘シーンも良かったんですが、そっちは3Dとしての良さだったのかどうか。フルCGとは言え、すべての動きが3Dモデリングで動いてたわけじゃなかったですよね?細かくどこがどうかとはわかりませんが、少なくとも先生の服の動きとかアンタークが月人の頭爆発させたとことか。
でもやっぱ、何気ない人の動きにかなり違和感ありますよね。人が止まってるときは違和感なかったけど。あとカメラが動いてるときも違和感が薄まった気がします。3DCGの最大の利点はカメラワークかもしれません。
かなり「狙った」力作だなと思いましたが、このアニメで「フルCGアニメすげえ!もう全然違和感ないわ!」とは言えない。
結論としては、残念ながら、今はまだその時ではない、と。
今、3DCGはノウハウも表現も既存のアニメに敵わない。後から始めたのだから当然ですね。しかしやめてはいけません。「3DCGはこのくらい」と思ってはいけません。色は、混ぜると濁って、汚くなっていきますよね。でもそれは関係なくて(ないのかよ!)、この調子で歩みを止めなければ2Dアニメーションと3DCGの完全な融合はいつかなされるはずです。今までの失点が加点になったとき、世界は一変する。その時を待ってます。 {/netabare}