じぇりー さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
私はリアライズしてしまったのですよ。。。
心の潤い補給のために、定期的に見たくなる逆ハーレムもの。私にとってサプリメントのようなものだ。
とはいえ、この系統の作品、特に乙女ゲーム原作のものに関しては、あにこれの評価基準における
・キャラクター
・作画
・声優
この3項目で満足できれば、十分「良作」と思っていいのではないか…というのが、これまでの経験で悟った事である。
従って「ストーリー」「音楽」に関しては、上記の★評価で察して頂きたい。ここでは言及しないことにする。
今回は特にキャラクターについて述べたいと思う。
別作品のレビューでも書いたことがあるが、私個人的に逆ハーレムものにおける「キャラクター」の高評価基準は男性キャラ達よりも、むしろヒロインにあると思っている。
つまり、いかに彼女に共感できるか、そして自分がキュンキュンできるために、どこまで彼女を自分自身に投影できるか、が鍵となってくる。
そういう意味においては、乙女ゲーム原作もの全般に言えることだが、こういった作品のヒロインは、総じてキャラが「デフォルト」…つまり限りなくプレーンに作られているので、やや不利な状況と言える。
だが敢えて言うならば、大抵のヒロインは「愛情深く」「清純で」「一生懸命で」「健気に」描かれている。
程度にもよるがリアルでもモテるタイプの女子だ。
本作品のヒロイン・カルディアも例に漏れずこの系統に属する女の子だが、唯一違うのは設定上、特に序盤はやや人形の如き「無感情」さが見られる点だ。
…なのに、この作品のメンズときたら全員、既にこの時点で結構デレている。何だこのチョロさ!?イージーモードにも程がある。
これでは、共感どころか嫉妬さえ感じさせるヒロインではないか。全然ダメだ。
では他の、ヒロインを取り巻くメンズ、敵キャラ、その他サブキャラに関してはどうなのかと言うと、これまた魅力に欠けるなという印象。
全ての主要な登場人物を、ほぼまんべんなく描いたことによる弊害か、どのキャラクターも非常に薄味な仕上がり。
特に一部のサブキャラに関しては、声優の演技にも難を感じた。
作画は綺麗な方だとは思うが、昨今の逆ハーレムものはどの作品も作画の質は総じて高いと感じるので、突出して優れているとは思えなかった。
と、考えるとやはり「原作ゲームファンの女子御用達アニメ」の域は出られなかった作品と言える。
…さぁ、次の潤いを求めて、また旅に出るとしよう。