岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もしも「けいおん!」の平沢唯が「日常」の世界で軽音してなかったら・・・
なんとも物騒なタイトルである。
原作は芳文社「まんがタイムきららキャット」連載の漫画。一見普通の学校に通うごく普通の女の子、ソーニャは実は殺し屋。そんな彼女の素性をわかっていながらごくごく普通に彼女に接するちょっとおバカなの女の子・やすなとの日常を描く。
季節を重ねながら学校の教室を中心に、ごくごく普通のというよりやや幼稚な会話や遊びを重ねる二人の会話劇。基本的にやすながソーニャをいじり、結果やすなが痛い目を見るというオチが多い。殺し屋というソーニャはナイフを振りかざしたり、やすなの手首をひねったりとちょっとバイオレンス色も強いが、タイトルのインパクトに比べれば全体的にマイルドな内容になっている。
30分アニメでありながら、登場人物が少なく話題の切れ方も曖昧な部分もあったためか、時間の感覚が他の作品とどこか違う。個人的には15分アニメでしっかりとまとめた方が作品の長所をより生かせた気もする。
登場人物の少ない会話劇の生命線はやはり声優の演技。特にやすな役の赤崎さんのお芝居は、表情豊かでユーモアたっぷりのはまり役だった。またメイン以外の全ての役やナレーションを担当するチョーさんと新井里美のお芝居も、いい味を出していたと思う。
やすなの外見や声・行動が「けいおん!」の平沢唯に、また作品の雰囲気が同社の「日常」に近いテイストに似ているように感じた。もしも唯が軽音楽部に入部していなかったら、こんな感じの日常を送っていたのかなと妄想が広がる。
視聴日 18/2/1