たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
The Manchurian Candidate~影なき狙撃者~
以前MONSTERを批評したが、浦沢さんはデビュー作の頃から、どちらかというとミリタリーやスパイアクションに近い漫画を描いている。西側東側、洗脳、要人暗殺などの政治色の濃い話がほとんどで、非常に考えさせられる内容の多いハードドラマだ。
フィルムノワールやアメリカンニューシネマ的な漫画といっても良い。原作が付いているものがほとんどでこの「マスターキートン」もその内の一つだ。この後多くのサスペンス漫画のフォロワーを生み出していったとも言える。「デスノート」や「約束のネバーランド」なども実はこの延長線上の作品といっても良い。後期の「ハンターハンター」もね。人間の行動は一筋縄では行かず、何が正しくて間違っているのかというのは状況の問題でしかない事を如実に描いている。
その中でも芯を貫こうとする姿がかっこいいのよね。ブラックジャックみたいに