M.out さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
何処に行くのか、奈須きのこ
あのシャフトとfateということでどうなるかと不安だったものの、1話時点でもう面白い。
まったく媚びてない。「ネット」では分からないと言われているのを目にしたが、テイストとしては「空の境界」で奈須きのこが見せた雰囲気によく似ている。
実はシャフト作品そんなに観てないし、extra系列もほとんど手を付けてない。ただ、シャフトは細かい演出が苦手なのかもしれない、とは思った。もう少し、苦しんでくれ岸波、選定の剣に向かうとき。あそこは「それでも!」と踏ん張る描写なのだから、せめてもう少し、と思った。
{netabare}
繰り返す聖杯戦争の円環の中にいる主人公、岸波。256とか128とかコンピュータを意識しているし、電脳空間であるのだろう。機械よってなされたシュミレーションの中にいる。256人から本線に出場できるのは128人。しかし、今までの繰り返しの中では現れなかった129番目の本戦出場者として、主人公岸波は置かれる。
原風景が冬木のようであったり、岸波は何を憎んでいるのか、と謎は多い。岸波は繰り返しの中で死んでいった者達の集合意識のような存在なのだろうか。兎に角謎が多いが、考察する価値のある作品のような気がする。
あと、円環から抜け出した存在、としては空の境界の「矛盾螺旋」を彷彿とさせる。続きはみる
{/netabare}
<3話>
{netabare}
演出が酷い。脚本が詰め込み過ぎなのか。それとも、演出自体が悪いのか。ドラマが描きたいのだろうから戦闘シーン描きたくないのも分かるし、単調になるのも分かるのだけど、展開を二転三転させようと思ったら、もう少し緩急を付けろ、と言いたい。「皇帝特権!」の直後「魔力切れ」と、撃とうとするも撃てませんでしたの流れは、ロンギヌスの槍を「抜け」と言いながら直前になって「やっぱダメ」と切り替えるカオルくん並みに、間抜けな話である。いや、間抜けでもいいのだけど、演出面でカバーできただろうという話である。そうでなければ、形成逆転みたいな展開を抜きにして、優劣なく戦わせれば良いものである。
とぐだぐだ文句を並べるものの、話自体は好きだからなんとも。「一人だけ残ったマスターが居て、一階のフロアマスターになった」みたいな説明の時点で慎二の心情が何となくわかり始め涙ぐんだり。
fateと言うには文学性高いので、観る人選ぶだろう。
{/netabare}