ぱに さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
時代が生んだ過去の名作
全24話
原作は読んでいるはずです、昔なので覚えていないですが。
今作で3作目のリメイクですが、深夜枠だったのが少し残念です。大人の事情なんでしょうが、子供に見てほしいと思うんです。私がそうだったので。
内容は原作からかなり端折っているがテンポよく進むので24話でしたが、最後まで楽しめました。
ボーイミーツガールの冒険物のはずが、モブキャラが濃い(しつこい)奴らばかり。
濃すぎて印象に残ってしまう副作用的効果があるようです。
毎話、ギャグ:6 シリアス:3 キタキタ:1 ぐらいの割合で進んでいきます。
一人ひとりのキャラクターにスポットを当てながらストーリー構成されている作品も多くある中、ニケ&ククリ、その他大勢で最後まで進みます。
彼らは旅先で苦手なものや嫌いなものに出会いながら、
また、{netabare} 魔物やオヤジたちに遭遇 {/netabare}します。
この作品の特徴と言っていいのは、予測不可能な破茶滅茶っぷりの登場キャラクター達でしょう。登場数もかなりの多さです。
気合の入ったエキストラよろしくどんどん湧き出ては消えていきます。
そして不幸な目に遭っているキャラでも決して悲観せず前向きな考えを持っている所が、この作品における本質的な構成なのではと感じました。
真似してしまう意味不明な迷言や、寸劇調のトラブルも笑ってしまい、悩みが吹っ飛んでしまいそうなくらい我を忘れて引き込まれていきます。
シリアス展開でもギャグを入れつつ、また、くだらないお決まりのネタもはさみ毎話都合の良いように展開していく様は好みが分かれるのではないでしょうか。
(ギャグを受け入れられるなら、グルグルも好きになるはず)
悩みを感じさせず、画面で動き回るキャラクター達のライトでポップな純粋さがあるこの作品はやはり子供向けアニメでしょう。
24話では描ききれず物足りない箇所が多々あり不満に感じる所もありますが、全体ではいい作品として仕上がっていると思います。
私は時間があればまた最後まで見たいと思います。
OPEDは1、2クール共に好きです。
余談ですが、
{netabare}
19話の変身シーンは気合が入りすぎてて変な笑いが出てしまいました・・・
また、アニメオリジナルのラップバトルもちゃんとしてて驚きです。
ドット絵も凝った作りでRPGを意識したものに仕上がっていました。
最終話では『Wild Climbing〜風にあそばれて〜』が2回も流れて少し感動。
前作リスペクトですね。
それでもドーン!の迫力不足やわかりま千円は見たかった・・・
{/netabare}