ゲリオ さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人を選ぶ雰囲気アニメ
2人の少女が終末世界を目的もなく彷徨うのを眺めるだけのアニメ。
この作品を評価するのは非常に難しい。
完全に"好きな人は好き、苦手な人は苦手"という部類なので。
個人的には・・・・・んー、正直苦手だったかも。軸となるストーリーがないので30分アニメとしては退屈に感じてしまった。
とはいえ、音響や作画などの出来映えは素晴らしかったと1話から感じていたし、自分が苦手だという理由だけで批判はしたくない。故に評価が付け難いw
登場人物2人のうち、真面目なチーちゃんとは反対にユーの方は、ふざけて銃口を向けたり、大切な本を燃やしたり、かなり不安定なキャラに見受けられた。2話視聴後に基本的には友達思いの良い子ということが分かったけど、頭がヤベー子だったことは間違いない。
2人のキャラデザとのんびりとしたやり取りからは悲壮感は感じなかった。逆に背景の荒廃した世界の終末紀ぶりは徹底されてる。陰と陽がアンバランスで、そこが作品の雰囲気を醸し出せてると感じた。
終盤に出てきたヌコという謎の生命体はファンタジー色を強めてしまった点で賛否両論といったところだろうか。一応戦争で世界が滅んだような過去描写があったので、ああいう非現実的な存在は不必要ではないかと感じてしまったが、そこは原作を最後まで見てみないと分からないだろう。
まとめると全体的にはやはり"雰囲気アニメ"や"芸術作品"などの例えがマッチするアニメであったと感じる。
こういった作品の需要は高いと思う。似たようなアニメが乱出している昨今では特にね。自分には合わなかったけれど、皆さんの評価が高いことには素直に頷ける作品でした。