スケさん さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
作画と音楽は高水準だがストーリーやキャラは微妙。
1期はそこそこ面白かったため期待していましたが、微妙でした。
作画は終始安定していますし、楽曲は非常に高水準です。
ただストーリーの描写不足と台詞回しのつまらなさが目立ちます。
今期は廃校問題が特に重点的に描写されていて、廃校回避のために奮闘し廃校決定後も学校の名を残そう!とがんばっていました。
が、そもそもメンバーがそんなに学校を愛していたか?という疑問が拭えませんでした。
梨子は転校してきて間もないですし1年生もまだ入学したばかり。千歌に至っては1期で「廃校?やったー!」と喜んでいました。
そもそもμ’sに憧れて発足したグループですし、廃校阻止のために発足したμ’sとは違います。
そんなAqoursが廃校問題を主軸の話にしたのは間違いでしたね。。
「μ’sとは違う、自分達だけの輝きをみつけよう!」という題材はまぁよかったと思います。
μ’sとの違いを徹底的に描写してましたしたどり着いた答えにも概ね納得できます。
ただ廃校問題を重要視し過ぎたせいで過去のアニメ視聴者にも既視感が出てしまったのがまずかったですね。
もっとメンバーが学校を愛していた、または愛するようになる描写も入れるべきでした。
視聴者に廃校の悲しみがいまいち伝わってなかったのが惜しいです。
そして個人的に気に入らないのは1期で散々描写されてきた「ラブライブ!本戦におけるレベルの高さ」が全く描かれなかった点です。
セイントスノーという強力なライバルまで登場させて、そのライバルですら9位で終わる程レベルの上がったラブライブをどう勝ち抜くのか見所だったんですが、ほとんど描写されず。
ステージの1曲だけ披露して結果は後でさらっと説明されるだけ(普通に毎回勝ち抜いてますが)
セイントスノー以外の強力なグループも全く登場せず、セイントスノーも本番で失敗して終わりというなんとも雑な退場。
セイントスノー慰め回いる??って感じでした。あれに2話使うならセイントスノーと本戦で本気でぶつかってスッキリ和解した方がよかったです。
本戦が描かれないので最後の優勝の感慨深さや達成感がまったく伝わってきません。
本人達もケロッとしてましたしね。
後は台詞回し、キャラの掛け合いがつまらなかったですね。
千歌は常にポエマーで同じようなことしか言いませんし、花丸は特にひどかったです。
善子に冷たく当たるだけで他のキャラには話しかけませんし基本食べることしか考えてない。
3年組は身内ノリが強すぎて他のメンバーが入っていけない空気を作ってるしなんか壁を感じます。
ストーリーがちょっと暗いせいもあって全然キャラが生き生きしてないんですよね。
自分はサンシャインの漫画版も読んでいるんですが、あちらの方が圧倒的にキャラが生き生きしていて魅力的ですね。
アニメ2期、贔屓目にみてもつまらない、と言わざるを得ません。
大ヒットした無印の後釜で色々と制約を作って制作していたんでしょうが、それにしたってもう少しなんとかなったでしょう。
劇場版も一応見に行く予定ですがあまり期待せずに行くことにします。