四文字屋 さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
リアルを積み重ねることと、リアリティがあることは全く違う、という大事なポイントをはき違えているから、妙に「将棋界でのホントのことです」と、事実で押してきてるのが判るので、
その時点で嫌悪感が優ってしまって、
冷静に鑑賞するのが困難ではあった。
竜王という若手棋士に可能性があるタイトルを設定にもってきて、
勝率とタイトルの関係を錦の御旗に飾り立て、
女流の競技人口から若年者の研修会棋士を押す、
という、制作というよりプロデューサーの、
あまりに安直な凡手を打ってきた姿勢は
一言で言って、気持ち悪い。
私たちアニメ好きは「3月のライオン」において、
すでに、重厚にして、それでいて珍妙な、
プロ将棋の世界を見てきている筈だ。
そして少なくともHUNTER×HUNTERを知る人は、
私を含めて、「3月のライオン」を待つまでもなく、
H×Hにおいて、将棋ではなく軍棋という架空の競技でではあるが、
アリの王とコムギの、軍棋盤上での、
文字通り、命のやり取りを見てきたではないか。
将棋差しになろうと思ってアニメを見ている訳ではないのに、
なんで今更、初心者向け解説つきで、研修会の試合に
みんなして首突っ込んで付き合わなければならないのか。
なにより嫌なのは、
実際の将棋界の実話を、設定に反映させて
焼き直したという、そのせこさ。
鼻について鼻について、到底我慢できない。
ロリネタちょいちょい挟むのがそもそもの不快感の発端ではあるが、
ロリを、営業上の要請だからとスルーするにしても、
将棋界の描き方の「不自然なリアル感」は
気持ち悪くて容認できない。
子どもの成長譚なの?
ならば将棋界の取って付けたような事実補完は不要です。
繰り返しになるが、
リアルを積み重ねることとリアリティがあることは全く違う。
そして、なぜロリに走る。
立派なメインヒロイン候補になれる先輩女流棋士がいるじゃないか。