えたんだーる さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
カナダをとことん揶揄した作品
棚に登録すらしていなかったのですが、あるレビューアーさんがTVシリーズの方のレビューをされていたことで観たことを思い出し登録がてらのレビューです。
アメリカのTVアニメ『サウスパーク』の劇場版です。これの公開当時は、TVシリーズはWOWOWで放送されていました。
なお、私が観たのは日本語版ではない(確か渋谷のある映画館での単館上映だったと思います。妻もTVシリーズのファンであったこともあり、当時夫婦で観に行きました)ので声優の評価はオリジナル音声でのものになります。吹き替えの出来は知りませんので悪しからず。(ということで評価は★3)
基本的にはTVシリーズのサウスパークでキャラクターを把握していないと、この劇場版単品では楽しめない作品です。
そもそもの『サウスパーク』からして登場人物こそ子供なのですが、アメリカの世相や特定の人物を揶揄するような表現が多く見られる作品です。STAR WARSとか、大統領になんかなれるわけがないと思われていた頃のドナルド・トランプ氏とかもネタにされていたとは思うのですが、この劇場版ではアメリカの隣国であるカナダをネタに、かなり強烈に揶揄しています。
曰く「独自性がなくアメリカ追従」、「カナダ人はみんな同じ顔をしていて区別がつかない」(← そんなわけあるかい(笑))、などなど。
そういえばけなされたりひどい目にあうのはカナダ人の子供とかであって、TVシリーズ本編に比べてケニーは酷い目には遭っていない気がします。
劇場版らしいなと思う点としては、ちょっとミュージカル風な作品になっているところでしょうか。でも、基本的にはあの『サウスパーク』の世界にもかかわらず上映時間約80分という、ちょっと頭がおかしくなりそうな作品となっています。
なお観たから一応レビューは書いていますが、強く鑑賞はお薦めしません。