退会済のユーザー さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

初見印象：〇　　でも◎に化けそうな気がする・・・「軽く死ねますね」

玉木マリ(たまきマリ：愛称はキマリ)。高校に入ったら「何か」を始めたいと考えつつ、直前でネガティブな発想が先立ち、何も出来ずに日々悶々と過ごす高校二年生。

※架空劇場(ここ、飛ばして下さい){netabare}
ケータ「あの人、ヤル気があるのにやらないなんて絶対オカシイよっ！きっと妖怪のしわざに違いない！」
（妖怪ウォッチのライトを周りに照らすケータ）
ウイスパー「いえいえケータきゅん。年頃の女の子にはよくアルアルのことですって・・・」
ケータ「いたぁっ！！」
ウイスパー「ウイスーッ！！！」

ケータ「ウイスパー、あれ何て妖怪？」
（妖怪パッドで忙しなく検索するウイスパー）
ウイスパー「え、えーと、あれはですね…床上スイスイとかエンバンコロコロとか……そう！あれは妖怪『あきらめルンバ』!!!
やりたい意気込みはあっても諦めちゃう事って、よくあるよね。妖怪不祥事案件でいうところの、
『将来は日本の文化を担うアニメーターになりたいな。でも給料安いし、時間に追われるし、クズPや無能な監督多いし、安定した職業じゃないし、クソアニメに仕上がったら叩かれまくって気分悪いし…やっぱ、やーめた。』
を引き起こすでウィスー！」{/netabare}

そんなキマリは、拾った百万円の封筒が縁で小淵沢報瀬(こぶちざわ しらせ)と知り合う。或る理由から並々ならぬ熱意で南極行きを渇望する報瀬。しかし周りは彼女を変人扱いして揶揄するばかり。
だが、共感したキマリは報瀬と共に南極行きを決意。{netabare}
キマリと報瀬のやりとりを、たまたま聞いていたコンビニ店員・三宅日向(みやけ ひなた)。高校には通ってはいないが高認(高等学校卒業程度認定)あり。大学受験までに彼女も思い切った事がやりたいというので参加。

しかしＪＫでの南極行きは難局。(え、そんなに引かないで・・・)
報瀬の計画で南極観測員の懇親会に紛れて南極行きを交渉しようとしたキマリ達。ほとんど行き当たりばったりだった為に失敗。
そんな経緯を見ていた、南極リポートの仕事で懇親会に同席していＪＫタレントの白石結月(しらいし ゆづき)。ある理由で本人は乗り気ではなく、ＪＫでいいなら南極行きをキマリ達に譲ると言う始末。
だがマネージャーである結月の母・民子に見つかり失敗。民子は結月を説得してくれれば同行推薦するという提案に食いつく報瀬。
報瀬達は下手な偶然を装い説得しようと試みるも母・民子の奸計だと気付く結月の考えは変わらず。しかしキマリ・報瀬・日向と歓談するうちに、うちとけるような雰囲気に・・・
結月は「キマリ・報瀬・日向たち３人が同行」を条件に南極行きを承諾。

「宇宙には数分で行けるのに、南極は数日かかるんですね」とあの方が言われた地球の極地『南極』。最初の人類『アダム』が眠るという彼の地へ行く目途がついに付いた・・・（あ、あれ？話まちがえちゃった）{/netabare}

ご都合主義(？)とはいえ、奇跡の様な巡り合わせという展開に不自然さを感じないのが面白いです。
毎話、何かためにになるような「日向の格言」や結月の口癖「軽く死ねますね」、報瀬の当初は黒髪のクールビューティーかと思いきや、ドンドン剥がれる化けの皮、キマリのチョットお気楽そうな行動が楽しく思えます。
キャラと背景が時たま浮いたようにも見えたりしますが作画丁寧なので許しましょう。キマリ達のＪＫテンションも面白いですしね。
軽いノリだと命の危険にさらされることもありうる極寒の地『南極』。キマリは本当に大丈夫なのだろうか？　かなり心配(面白そう)で目が離せないです。

2018.03.28
【視聴終了】
正に青春グラフィティ。もう、何も言う事はありません。ただ、「良かった」と。{netabare}

きっかけはキマリと報瀬。目標に向かって進みだしたら仲間(日向・結月)が出来て、旅路と目的地で育まれる友情。終盤、心情面のドラマも「泣かせ」の仕込みなんでしょうが、良かったです。
・日向が高校に通ってない理由
・せっかく南極に着いたのにどことなく虚無感の報瀬
・藤堂隊長の心に秘めたやるせなさ・・・etc{/netabare}

大抵の人が行かない場所に行った彼女たちの体験が、「胸を張って生きていこう(進んで行こう)！」というような余韻が(個人的に)残る作品でした。