◇fumi◆ さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

富士山麓のゆっくりと流れる時間を描いた幸福感あふれる作品

2018年放送中のテレビアニメ

原作　あｆろ　監督　京極義昭　構成　田中仁　音楽　立山秋航
制作　C-Station

まんがタイムきららフォワード連載作品のアニメ化。
タイトル通り、ゆるいキャンプに夢中になる少女達を描いた作品。
△はテントのことらしい。

志摩リン　CV東山奈央　一人で活動するキャンプ好き少女
各務原なでしこ　CV花守ゆみり　静岡側からの転校生
斉藤恵那　CV高橋李依　リンの友人
大垣千明　CV原紗友里　野外活動サークルの部長
犬山あおい　CV豊崎愛生　野外活動サークルの部員　　

舞台は山梨県身延町にある本栖高校（ありそうだけど架空）の野外活動サークル。
第二話で3人目が入部して4人体制をねらっている。
山梨側から見る富士山麓のキャンプ場、富士五湖周辺が主な活動範囲のようです。
第一話でリンがキャンプしていたのは本栖湖近辺のキャンプ地。

きらら系作品と言うよりはARIAのような自然と人とのゆるい日常を描いたような作品で、
キャンプのノウハウなども本格的な説明が入ります。
作者は富士五湖周辺にPCを持ち込んで実際の景色を元に漫画を書いていたようです。

単に女の子が可愛いという作品ではなく、
自然が主人公の優しくも厳しい設定のリアルっぽい流れになりそうな気がします。
まあ、物語性を追うわけでもなく、少女たちのゆるい冒険の日常アニメとして、
優しい音楽と共に心に沁み込んでくる上質なアニメで間違いは無いと思うので、
今期アニメでも人気上位作品になると思います。

真冬に一人で信州バイク旅行。
これは凄い作画です。徹底的なロケで緻密に描かれた美しい風景に感動。
もしかして名作アニメなのかも。
いや、間違いなく歴史に残る癒しアニメです。

最終話　少女たちの物語としては「ズコー」ってなりますが、
あくまでも富士五湖に萌える作品としては少女達の変わらぬ日常を描くのは正解だと思います。
ただちょっと、メンツが揃うことに面白さが減っていくと言うか、
リンの一人小旅行が最高シーンだったような気がします。
この作品を観るためにはゆったりとした自分時間を演出したほうが楽しめるはずです。
初めて山中湖に到達したときは、これは夢世界だ、と幸福感に時間を忘れたものですが、
今や高速代を気にするばかりの味気ない大人に・・・
キャンプをする余裕がない人でもぜひとも訪れて欲しい「初見ならこの世の楽園」です。