Chaipon さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人生最高の1本
一番好きなアニメは?と聞かれたら即答できるレベルで自分の一番好きな作品です!
親友や上司に裏切られたエドモン・ダンテスがモンテ・クリスト伯となってじわじわと復讐をして行く物語で、原作も読みましたが
アニメでは復讐される対象の息子アルベールを主役とし、貴族の子として何不自由なく生きて来たので謎のある伯爵に魅了され、結果利用されて周りがどんどん破滅して行く物語です。
星の評価順でいくと
物語:有名な原作から来てる事と、そこにちょっとぶっ飛んだ未来要素と復讐される側の視点を混ぜて最高のものになっています。演出を取っても、特に2話目の引きで伯爵がメルセデスと対峙するシーンや後半のエデのくだり、主な標的の3人がどんどん破滅して行く様などものすごいです。かといって鬱状態が続く訳でなく駆け落ちして結ばれたり、政略結婚を逃れたり、ハッピーエンドな場面も散りばめられています。
声優:これ以上無いくらいのハマり役の中田譲治さんや、この翌年くらいから主役級を次々こなして行く福山潤さん、子役が多い中、影のある女性エデを迫真に演じた矢島晶子さんなど、総じて演技のクオリティがものすごく高いです。
キャラ:ほとんどの登場人物の背景や心情が細かく描かれて素晴らしいです。復讐に賭し、仇に対自しながらも冷静沈着な伯爵。それを手伝いながらも伯爵自身の幸せを想うエデやベルッチオ。貴族の立場から化けの皮がどんどん剥がれていき汚い面が露わになって行く仇たち。それを目の当たりにしながらも親とは違う自分の正義を見つけようとするアルベールの世代たち。その中でどっち付かずのペッポw 24話で20人くらいの登場人物がいて全員キャラが立ってます。個人的にはオカマスパイのペッポと、成金のダングラールが好きです。
作画:絵のクオリティは総じてかなり高いです。髪の毛や服などに模様をテクスチャとして貼ってあるという、普通のアニメには無いかなり斬新な試みがされていて、未来要素と相まって幻想さを生み出しています。当時はまだ新しい方だった3Dとのブレンドも自然だし、さすがGonzoといったところだと思います。
音楽:主題歌が曲、歌詞ともに大好きです。終盤での使われ方も。劇中での効果としての音楽の使われ方もうまいです。何百本と見るアニメで主題歌が深く記憶に残るものって少なく無いですか?
最後に、個人的に好きな場面をいくつか(見直さずに記憶だけなので話数は忘れた)
月でのアルベールのお上りさん具合とペッポに翻弄される様
伯爵とメルセデスの対自、そして食事のシーン
伯爵の豪邸とエデに浮かれるアルベール
マクシミリアンとヴァランティーヌの駆け落ちと、惚れながら助けるルノー
エデの演説
ダングラールが株でウハウハ→暴落して破産しそうになりテンパりまくる、そして最期
ユージェニーを結婚式から救うシーン、特にペッポ
最終話