ヒロウミ さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ジブリオタク向け全開!
いつもする前書きは・・・思い付かない作品です。って物語。
トトロやナウシカをテレビで放映される度視聴し、VHSテープが擦りきれるまで見ていたジブリ作品。
ハウルの動く城以降少しずつ興味が薄れ崖の上のポニョが記憶にある最後の作品。アリエッティ以降は見てないか見てても覚えていない作品。言いたいことは好きなんですよ!ジブリ!未だに昔の作品がテレビで放映されると見ちゃいますしね。
昔から変わらない水彩画のような背景の美しさ。最近似たような描写のアニメがテレビでもあったが私にとっては別格ですね。そしてその世界の美しさは深夜アニメの劇場版とは一線を画す。まぁ金のかけ方が違うだろうが。
アニメーションでありながら硬いものは硬く柔らかいものは柔らかく動く絵。独特で違和感のある雨に濡れた際の妙な光の反射は嫌いな表現なんですけど。大量の動く無名キャラクターも相変わらず多いですね。
砂漠の砂は意外と砂煙って起きないんですよね。その程度の重さのものは風で飛ばされてるんで。ただ、リアルなだけにスピード感や迫力に欠けるこの作品はファンタジーとは言い難くなる。
音楽も相変わらず素晴らしい。絵の描写に更に深みを増す劇中音楽は深く広く温かい。SEと言う安っぽい表現は無く、都度絵に合わせた効果音。生音で観れば明らかに違う丁寧な作りですよね。まぁ安っぽい音が溢れた昨今のアニメにそこまで音に拘ってる人は少ないのだろうから「だからどうした?」って感じだろうけど。
機械が作る均等には追い付けない。しかしながら美しい絵と音の味は今どき流行らない「職人の作り」なのかもしれない。そういったものが何故廃るのか?単純に「飽き」でしょう。昔の作品にあったワクワクする世界は最近の作品では全く感じない。キャラクターも目新しさが無く、既視感しかないのにどう感情移入する。ジブリの声優は下手な人が多かったのだが世界観にピッタリ嵌合していたからこそ作品として昇華していた。しかし「飽き」しか無い作品だと下手さが際立つだけで倍賞シスターズの死にかけた声はもうキツイ。
繰り返しますがアニメの知識は皆無ですがジブリ作品大好きです。単純に世界とキャラクターに魅了されます。残念ながら最近の作品には昔見たワクワクが無い物に溢れた今のジブリはジブリオタクのための玩具でしか無くなってしまった。
原作何それ?美味しいの?って人間にとっては今も昔も変わらない絵と音の味があるならわざわざ映画の尺に合わない原作もってくるなよ!そう思った作品でした。