ダレイオス さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
身近な料理のグルメアニメ
内容はタイトル通り異世界の食堂らしき洋食屋で
食事しているいかにも異世界の世界にいそうな人達が
映し出される所から始まる。
リザードマンぽかったりドワーフ風ぽかったり
そんな人が食事をしている内容でした。
食事の作画は光沢があり、細かい色使いがしっかりしており
料理の湯気なんかも凄く良くて、それらを見ていると
美味しそうに見えました。
この手のアニメにありがちな写真ぽくなくてちゃんと
手で描いたような作画になってたのも良かったです。
作画レベルは料理アニメとしては、中々でした。
食べているシーンも全体的に声優さんの演技力もあり
大げさすぎずに自然にかなり美味しそうに食べている演技は
凄く良くて素直に美味しそうだなと思えました。
これがあまりにも大げさだったらギャグぽく見えるのだけど
そうではなくて自然に美味しいという感情がストレートに伝わる
演出は料理アニメとしての演出はかなりのものでした。
そしてストーリーはこの洋食屋に魔族の女性が偶然侵入してしまい。
勝手に店の食べ物を食べてしまう所から始まる。
この女性は殆ど人間と変わらないけど角が生えているせいで
世間からは冷たく扱われて、魔族であることがばれて職を
追われていたというもので
ストーリー自体はわかりやすいし
この女性がこの洋食屋で働くことになるのだけど
その過程も比較的丁寧にやっていて好感が持てる作りになっていたので
楽しめる開始でした。
洋食屋の店主はこの女性のことを気遣うシーンがあったり
そういったシーンは良かったし
ただ甘やかすのではなくて誠実な対応は良かったです。
その後は基本的に1回放送で15分づづの2話完結型で
洋食屋に毎回やって来る異世界の人が料理を食べるというものでした
。
店主が料理を作っているシーンは短いながらも
油で揚げものを揚げるシーンなんかは妙にリアリティーがあり
美味しそうな料理を作っているなと思えたり
この料理を食べてみたいなと思える演出が出来ていたのは良かったです。
そして料理を食べている人は、その料理がどういう食感なのかや
どういう味なのかやどういう材料が使われているかなどを
説明しながら食べているので
何がどういう風においしいのかがよく伝わってきたので
料理アニメとしてはやはり丁寧な作りになってたのは良かったです。
聞いていて説得力がありました。
さらにその料理を食べている人が凄くお腹が減っている状態で
食べに来ていることがあり、その描写も
本当に減ってそうだなてシュチュエーションが出来ていたので
その状態で美味しそうに食べて、美味しいて部分を説明もちゃんとしているとなると
見ていて凄く良い料理アニメだな・・・と素直に思える作りになっていたと思います。
あと料理を食べている人は、洋食屋にやって来るまでの過程があり
その過程でどういうキャラなのかのキャラクター描写が
しっかりしていましたね。異世界の人なので
どういう人で、どこで何をしているのかという
描写は面白くて素直に楽しめました。
そのおかげで食べている人に感情移入しやすい
作りになっていたのは良かったですね。
それに料理を食べに来る人は異世界の人なのだけど
その異世界の見せ方もとても丁寧で、そういった異世界の丁寧さを
見せることにより料理以外の部分も結構しっかりした内容でした。
なのでそのおかげで料理以外の部分も楽しめました。
ただ、ストーリー自体は毎回オチはあるものの弱いことが多くて
起承転結があるケースもあるけど
しっかりとした起承転結があるわけではないことも多いので
必ずしも毎回終わってみるとスッキリするな・・・と思える
作りではなかったな、もうチョット各話の続きはみたいなとは思いました。
起承転結の起承ぐらいで終わっている作りなので
しかしながらそれでも
ストーリー自体は良かったなと思えるケースは多かったです。
世界観やどういうキャラなのかの描写が楽しめたのが大きいのだけど
食べている時以外でも料理の説明は上手いので
それらの説明はナルホドな・・・と思えることが多かったし
出てくる料理は、高級料理というよりは
普通の定食屋の料理なので身近な料理をあえて
丁寧にやることにより、あらためてその身近な料理の良さに気付ける
内容だったのは良かったな、身近な料理だし
誰でもこのアニメを観て、自分で作ってみようと思ったり
お店で食べてみようと気軽に出来るので庶民的な作りだったのは
良かったのではないでしょうか
キャラは異世界の人だけどやってくる人達は繋がりがあることがあり
ストーリーが進むとその関係がわかってくる仕組みなので
その関係は楽しめました。
店員側はやってくる客との交流を通してチョットづつ関係の変化が
みられたり、チョットづつ変わっていく関係も
食事を通してかわってくるものだったりで自然だし上で書いたとおり
食事の描写が丁寧なので良かったと思えることが多かったし楽しめました。
なのでやっていることは食事をしているだけなのだけど
色々な要素を丁寧にやることにより楽しめる出来になってました。
あと料理を食べている時の劇中曲がいかにも雰囲気にあった
曲が流れていて凄く良かったです。
そういった雰囲気作りもバッチリでした。
問題点は丁寧だが起承転結の転結で終わっているので
最後までのストーリーがみたい人には不満でしょうね。
やっぱり続きが気になる終わり方をしているので・・・
まあ当たり前だがグルメアニメが好みでなければ楽しめないだろうなと思う点と
アニメを観ている人のメンタル面にも左右されるかなと思いました。
お腹がすいている時なのかや、あの食べ物はしばらく食べてないから
食べたくなったとか、そういうのにも左右されるかなとは思いました。
あくまでも身近な料理のグルメアニメなので料理を腕を磨くとか
ものすごい高いレベルの料理かの描写を期待すると
面白くないかもしれません。そういうジャンルではないので
まとめると料理の作画がしっかりしていて美味しそうで
声優さんの自然な演技力が素晴らしく
異世界の人のキャラクター描写がしっかりしていて
異世界の世界観の描写も丁寧で
グルメアニメとしても楽しめる出来になっていたので
色々な要素が丁寧なので楽しめました。
徐々にキャラ同士の関係がわかってくる仕組みも楽しめたし
身近な料理のグルメアニメが嫌いでなければ楽しめるのではないでしょうか
本来なら物語の評価は上げづらい作りではあるのですが
グルメアニメとしての満足度はかなりあると思うので
そっちの方を優先して物語自体も評価したいと思いました。