オパマ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
60年前の作品。
●概要
1958年、山田風太郎による小説が原作。
今から60年も前に書かれた小説なのに現代でも十分通用する内容であり、その後のマンガやアニメ、映画などにも多大な影響を与えた名作。
●良い点
「バトルロワイヤルもの」という観点から観れば真新しさを感じないかも知れないが、この作品の原作こそが走りで、他の作品が後発だと分かれば感心せざる得ない。
各忍者の忍術(超能力・異能力)も他の作品に影響を与えている。
無限の住人、ドラゴンボール、ワンピース、バトルロワイヤル、十二大戦・・・。
数え始めるときりがないだろう。
アニメ本作も原作の内容に準拠しており、また雰囲気を崩すまいとした絵柄や演出にも好感が持てる。
ストーリーは比較的単純だが、それ故に惹きこまれる。
ラストは切なく、美しい。
●不満点
惜しむらくは背景と音楽。
「The八犬伝」のような空気感。日本の「水、湿度」を感じさせる背景や演出、BGMが欲しかった。
せっかく和風テイストの作品なんだから、三味線や琴、尺八や太鼓などで伝統的な楽曲を組んではどうだったろうか。
今なら技術的に難しくないと思うし。
●総評
古い作品なのに古さを感じさせない珠玉の逸品。
山田風太郎氏に脱帽。