ワドルディ隊員 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
睡魔に襲われるアニメ
このアニメは新海監督が手掛けた作品の一つである。
ちなみに、このレビューも酷評気味に書いてあるので
新海監督ファンの方は見ないことを推奨する。
あらすじに関しては他の方がレビューを書いているので
それを参照したほうがいいだろう。正直なところ、私はこのアニメの
全てを把握することができなかった。だって眠かったんだもん。
(実際の所、途中で寝たし。)
毎度毎度、作画の高さには驚かされるばかりだ。
お見事としか言いようがない。ただ、この頃はまだ
キャラクターデザインの出来はすこぶる高くないため
そこが少し気になるといったところか。
ここからは個人的に気になった点を挙げる。(ネタバレ含む)
一番の弱点は、脚本の稚拙さにある。
世界観の部分に関しては素晴らしいとは思うのだが、
説明不足な点が非常に多いことと展開が急すぎるため
私の頭の中でうまく整理することは非常に困難だった。
主要人物が3人であるとは把握できたのだが、その関係を
深く掘り下げていない印象を受けた。
そのため、主人公が東京に逃げた理由も
私には上手く伝わってこなかった。
ヒロインが好きな動機に説明がなされていないのも
難解さにさらに拍車をかけている。
新海氏は、一体誰と戦っているのだろうか。
もしや、もう一人の新海氏か?それなら納得できそうだ。
中盤辺りのやりとりでは、ヒロインと出会えないという理由から
親友と関わりを持ちたくないのだという意思表示を感じた。
親友がとっても可哀そうである。
しかも、途中からバイオリンを弾き始める有様。
これは監督からの視聴者に向けての
ブレイクタイムシーンということでいいのかな?
親友が主人公に銃口を向けたシーンがあるのだが、これは
スタッフが新海氏への怒りを銃で表現したのだろうか。
私には、全く持って意味不明なシーンだった。
岡部が主人公を許した理由も、私にとってはとても陳腐なものだった。
新海監督の都合により、記憶を勝手に改ざんされたという
印象しかない。岡部がとことん報われないアニメである。
リアルタイムで見ていた岡部ファンは、激怒しても不思議ではない。
今の時代ならtwitter等でクレームの嵐だ。
ヒロインを目覚めさせるために、塔へ向かい行動するのだが
それにより、北海道の住民の全てが滅んでしまった。
まさしく悪魔のなせる業だ。このアニメにおける最大の
被害者は北海道民であるのは間違いない。完全にとばっちりだ。
その上、お得意の自分語りセットまでついてくるのだ。
新海ファンには申し訳ないのだが、急にスリープモードが
やってきた。抗おうと試みたのだが、中途半端にしてしまうと
余計ややこしくなると判断し、仮眠を取らせていただいた。
案外頭の中がすっきりした。
こういった体験談から、このアニメは睡眠学習として見れば
非常に優秀な作品だったのではないかと考えている。
ちなみに、新海作品の中では珍しく流血シーンが存在する。
このアニメにおける、一番の衝撃だった。
アクションシーンを作りたかったのだろうか。
その気持ちはよくわかるのだが、新海氏と
相性が悪いような気がする。割とどうでもいいが。
どうしても寝たいのになかなか寝付けないとお困りの方には
一度このアニメで試してみてはどうだろうか。
もしかすると、あなたに心地よい眠りを
与えてくれるのかもしれない。
残念ながら、自分が何度も視聴しているわけではないため
確信は持てないが。この際、市販の睡眠薬と比較してみて
どちらが良い睡眠を得られたかという実験をしてみるのもいいだろう。
非常に興味深いデータが得られそうだ。
良くも悪くも新海監督好きな方向けの作品であることは間違いない。
新海ファンは見て損はしないと思う。