退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
彼女は本当に機械だったのだろうか?
第1話視聴。
「彼」との別れのシーンで彼女は泣いていることから、彼女が無感情とは思えない。一方で戦後の彼女は無表情に見える。従って、彼女は彼を失ったショックのために感情を失ったとも読める。一方で彼女の無表情で従順な態度は、おそらく戦時中の彼に対しても同様だっただろうから、戦時中も彼女は無表情に生きてきたと思われる。すると、別れによって彼女は感情を知ったけれども、忘れてしまったということになるのだろうか。このあたりが整理できない。
第2話視聴。
彼女は表面上は無感情であるが、実は死別した「彼」への「愛」をもっていることは明らかである。この物語は、その「愛」を「彼の死」を通して自覚する方向へ動くだろう。つまり、ロボットが感情を習得するのではなく、元々自分がもっているものを自覚する物語である。
―――とほぼ同じ意味のセリフがPV4で語られていたことに後で気づくとは・・・
第3話視聴。
「良きドールとは、人が話している言葉の中から、伝えたい本当の心をすくい上げるものである。」
この言葉の意味がなかなか難しいのである。なぜなら、結局「心」は言葉で表現されるしかないからである。しかも、「本当の心」というのは、それが言葉でない以上、どのような言葉で表現しようとも常に言葉の「裏側」に存在し続ける。この矛盾を突破するとは一体どういうことなのだろうか。おそらく、この教師の言葉を文字通りに受け取ってはいけない。ここは状況証拠を基に簡単に考えるべきである。
そもそも彼女は相手の言葉を正確に書き写してはいない。むしろ軍事報告書のような雰囲気に「要約」している。軍事報告書で重要なのは、「任務の遂行に必要な情報をできるだけ簡潔に伝える」ことなので、そのように彼女は要約する。だから相手の感情はほとんど切り捨てられる。
一方、物語後半で彼女は相手の言葉を全く異なる「様式」に従って「要約」する。ここでは数々の言葉の中から感情の部分だけを取り出している。これにより彼女は訓練校の卒業資格を与えられることになったのである。
つまりここで問題になっているのは、相手の目的に沿って相手の発する言葉を要約し編集する「様式」であると言える。この「様式」は軍隊の内側と外側で対照的であることを、彼女は今後自覚していくだろう。
第4話
言葉が本心を表現しないのなら、それは社会生活を行う上で支障をきたすだろう。言葉はそもそも自分の「心」を表現するものなのだから、そこに裏の意味を不必要に潜ませるのは問題がある。「本心」は、一定以上の程度を超えると社会に許容されないだろう。一方で、すべてを「正直」に表現すると衝突が多くなるから、この辺りを加減するのがドール的の果たす役目であると言える。
第5話
ドールの手紙は本心を表現するものではないのか?上っ面の技巧的な手紙で自分の気持ちをごまかすものなのか?とつい思ってしまった。
第6話
「その気持ちがどういうものなのかを理解しているが、それと同じ感情を自分が感じているかどうかわからない。」という発言に突っ込みを入れたくなる。そもそも一体、どうやって人は感情というものを理解するのだろうか。
ただしこれはいたってシンプルな問題でもあって、自分が感じているのかどうかわからないのなら、そもそも理解できてもいないはずだ。
第7話
さあーこれからどうなるんでしょーか
第8話
過去の追想録でした。
<残り>
あとは特に突っ込むところなくダラダラと進んでいった。個人的には後半で失速した感じがする。