ogahiroaki さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:今観てる
ケモノ臭がするぞ。
あれ?どこのなくけもの臭がすると思ったら音楽担当は立山秋航さん、けものフレンズと同じ方でした。1話で凛が湖畔にたどり着いたときのメロディは入り方がけもフレ1話の入りと同じでしたね。
でもそれだけでなくキャンプ場の雄大な自然とバックの富士山の構図はどこなくジャパリパークに似ているし、お団子ヘアーとアウター姿の凛はラッコのフレンズっぽい、出会いの形が狩ごっこなんていう共通点もあるので結構寄せてないか?なんて勘ぐってしまいました。(笑)
他にも動物の森っぽい要素もあるのでトレンドを意識した作りになっているのかもしれません。
まぁそんなどうでもいい勘はおいておいて、この作品めちゃくちゃいいです。
全てにおいて素朴でスローな時間運びなのだけれどもリズムがあるので暗すぎず重すぎずかといって軽すぎもしない。焚き火で暖をとるような優しい暖かさをアニメ全体から感じ取れます。ゆるふわ系は多くあってもこの絶妙なバランス感覚はなかなかありません。
キャラではヒロインのなでしこがいいですね、彼女が画面に入るだけで静かなキャンプがぱっと明るくなります。カップ麺を食べるだけなのにケルト舞踊の音楽に合わせて表情だけで踊るように食べてくれました。(音楽に合わせて作画したのかと思いました) キャピキャピ感と天然度合があとほんの少しでウザくなるギリギリ手前で抑えてあるのでバカでうるさい天然キャラが苦手な私でも苦になりません。
対照的に凛は物静かで1人で過ごすことを苦としない孤独なタイプ。とは言ってもメールはマメに返すしノリも良いので単に人と関わるのが面倒くさいだけで、決してボッチでないところがいいです。今のところソロキャンプでオカルト本を読んでる不思議系女子になってます(笑)
そんなスローな凛とリズミカルななでしこの組み合わせが絶妙にマッチしていて見ていて飽きません。ここにキャンプ部?の仲間達がどう加わっていくかが楽しみです。
そして先ほどちょっと述べた立山秋航さんの音楽がとてもいいです。全体的にはケルト音楽の素朴で自然と調和した優しいメロディです。(無印良品店で流れてそうなやつ)おそらくなでしこがテーマであろう楽曲は焚き火を囲いながら仲間達と楽しく踊るのにピッタリで彼女の底抜けの明るさとキャンプを通して友達と結びついていく物語がしっかり想像できます。他にもARIAそっくりのギターサウンドもあってずっと聞いていたい曲ばかりです。音楽そのものもいいんですが、音楽の付け方とタイミングもお見事です。シーンの盛り上がりとメロディの盛り上がりを上手く重ねています。
凛みたく焚き火をしながら一日をゆるーく過ごすのが憧れなので、キャンプの知識を蓄えつつこの物語を楽しもうと思います。