「ポプテピピック(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
723
棚に入れた
2442
ランキング
2467
★★★★☆ 3.1 (723)
物語
2.6
作画
3.0
声優
3.8
音楽
3.2
キャラ
3.1

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ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

24分? 4コマで充分ですよ(泣

大川ぶくぶさんの悪名高い4コマ漫画が原作のアニメ。びっくり仰天の30分枠!

小学校低学年向けの漫画雑誌の「コロコロコミック」や「コミックボンボン」に掲載されていそうな(大人目線では)しょーもないギャグマンガから下ネタを除いて、投げやりで荒削りなテイストを増量した感じ、というのが初見でのわたしの印象。ヘン顔と暴力で笑いを取ろうとする安直ネタに視聴中は終始閉口状態でした(汗

どの様な経緯でそうなったかは知りませんが、アニメならではの、キモカワイイキャラに野太い声を当てて笑いを取るというやり方も、既に手垢のべったりと付いた感のある古典的ギャグ。目新しさは無く、苦笑い位しか浮かべられませんでした(汗)そして極め付けが、そんな内容を30分枠目一杯使って(声優さんを変えて)2ループするという拷問の様な意味不明構成。何故に?

不条理な展開が多く、出版者(スポンサー)へのカウンターもあるので、一瞬だけ※モンティ・パイソンを思い出しましたが、彼等の作る寸劇と違って、こちらは巧妙さは皆無。ちょくちょく差し挟まれる、ゲーム、アニメのパロディネタ含め、デタラメ感ばかりが目立ちます。

余談ですが、1話見た時点では、本編よりもアニオタ白人少年が登場するコレのCMの方がよっぽど笑えました(笑)

だらだらと見続けても不毛と思って1話切りするつもりだったんですが、魔が差してWeb漫画を立ち読みしてみたら、意外とどうして(少しだけ)面白い!? 貴重な番組枠や豪華声優さん達の無駄使いに対するやるせなさが、わたしの中で沸々と沸き起こるのを感じました(涙

どうせ見るなら漫画版の方ですが、かと言って、そちらにも特に興味をそそられるものがありませんでしたので、やっぱり1話切りしときます(汗

コレ、本当にアニメ化する必要あったんだろか?


※60年代後半~80年代前半に活躍した、バイオレンスでエキセントリックなギャグ、ブラックユーモアを基調とする芸風の、イギリスのインテリコント集団。映画などもいくつか作っている。

※:声優評価はキャスティングという観点で見て減点。当然声優さん達に罪は無い。

2話視聴後追記
{netabare}
他のユーザーさんからストップモーションアニメがあるとの情報を得て第2話を見たので追記をば。

2話からOPEDが加わり、そのクオリティが非常に高かったのには驚きました。本編中に流れたストップモーションアニメも、とても丁寧に作られていてお見事。針吹き出しの話の作画も秀逸で好感が持てましたが…それ以外の内容は1話よりもヒドイ(汗)昔テレビでやってたウゴウゴルーガと比較する人が多くいますが、確かにコンセプトはその通りだと思います。

基本的には酸いものに甘いものを混ぜて誤魔化すタイプのアニメですが、そのやり方もかな~り打算的、と言うか巧妙。甘いもの(エサ)を2つ挙げてみると。

甘いもの
1.非常にツッコミどころが多いところ:それを蔑んで多くの人が楽しむ事が出来る。
2.時折顔を覗かせる高クオリティの作画。

酸っぱいもの
上記以外の全て。

心理学で言う"錯覚"の中に雨乞いの心理と言うものがありますが、これは雨乞いをした日に雨が降った場合と、何もしなかった日に雨が降った場合を比較すると、両者の結果は同じでも、後者よりも前者の方が、雨乞いの効果に対する評価が高くなる傾向があるという事を、実験によって確認したものなんですが、2話見終えた時点で気付いた事ですが、本作を見続ける人の心理はそれに近いものなのではと感じました。

元々期待度の低いものが思わぬ結果を出す(上記2)万人を喜ばせる要素がある(上記1)。以上の二つを賭け合せた結果、非難しながらも見続けるという一見矛盾した様な、その実、心理学的には至極合理的な行動に視聴者を誘導する事に成功したのでは?と解釈出来る気がしました。

何と言いましょーか。これってギャンブルとかネズミ講で用いられる常套手段と一緒なんですよね。この場合、1が「参加する事自体が容易である」という事。2が「配当、報酬」に当たります。当然"酸っぱいもの"は「支出」ですね(笑)

ギャンブルやネズミ講の様な大きなリスクは無いし、騙されつつも楽しむという事も出来ると思いますので、それでも視聴継続するという人に対してはもう何も言う事はありませんが、(取り立てて見たいと思う程に魅力を感じませんし)制作にうま~くコントロールされて荒稼ぎの片棒を担がされるのもなんか嫌なので、わたしはやはりここら辺で断念です。

普段滅多に考えもしない、このアニメの為に夢を潰された人だって間違い無くいるのだ、という事を、一アニメファンとして思い出すブリキ男なのでした。

※:取り沙汰される事の多い出版社叩きについての見解にも変化がありました。よくよく考えて見れば、モンティ・パイソンの例と違って、現在では検閲が当時よりもずっとしっかりしてるので―そもそもアニメ化までしているんだし―竹書房がやらせていると解釈する方が妥当なんですよね。作者と結託しているとも考えられますし‥。そうでなくとも編集(竹書房)の自虐ネタという事になるのではないでしょーか。
{/netabare}

投稿 : 2018/01/18
閲覧 : 431
サンキュー:

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