ato00 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あ~赤と黒~みた~いな~ あ~恋をしてぇい~ます~♪
スタンダールの名作「赤と黒」で描かれる狂おしい恋愛の末。
なんてものは微塵もありません。
己の望みを叶えるべく勃発する殺伐とした戦闘。
Fate世界の基本を踏襲しつつの異端的なお話です。
聖杯大戦とはまた大上段に振りかぶったもの。
赤と黒に分かれ、7人づつのマスターとサーバントとが戦う。
うわっ、7×2×2=28人。
これ多すぎやしまへんか?
まあ、赤のマスター6人がほぼ失神状態だからこれを抜かすとして22人。
ルーラーなんてどこの馬の骨ともわからない方が2人加わって24人。
どうやってこれらのキャラの特徴を把握すればいいの?
なんてのは杞憂でした。
大半のキャラの描写は薄口醤油。
背景はそれなりにありそうだけどいかんせん時間が足りません。
まあ、それを描いてたら8クールくらい必要。
そう、まさしく聖杯長編!と化すでしょう。
で、特に印象に残ったキャラを記すとしましょう。
まずはルーラー。
赤が天草四郎で黒がジャンヌダルクと和洋折衷。
一応、監視員みたいなものなんですよね。
でも、ほぼ主役に躍り出ています。
この作品、ルーラー大戦とした方がいいかも。
ということで、マスターとサーバントはほぼ手下扱いです。
赤で異彩を放っていたのは、セーバー。
赤黒関係なしに我が道を行くです。
私の好きな本編セーバー(声無し)の影がチラホラ。
確執チックなドラマがありそうだけど、深くは描かれません。
それにあんなあっけない最後とは・・・
これも時間が少ないせいかな。
黒で異彩を放ってたのは、アサシン。
ほぼ殺人鬼で、赤黒双方から討伐されてました。
いったいどんな存在だったんだろう?
グロ要員との位置づけでよろしいでしょうか。
もうひとり、黒ライダーが印象的です。
外見女性で中男性。
とても優しく他人思い。
でも弱々しいことこの上ない。
そんな彼女(彼?)が最後まで生き残るとは、世の中わからないものです。
教訓めいたものを感じます。
黒側に恋愛要素あり!
ルーラーと黒セーバーの憑依したホムンクルス君。
無理矢理感はあるけど、ルーラーの頬ポッが可愛いから許すとしましょう。
結局終わってみれば、黒ルーラーのポッだけか。
人類の真の幸福とは?を感じさせつつ結構カオスな物語でした。