北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
訂正)SF aka 少女ファンタジー→サイエンス・フィクション
原作未読
最後まで観て(尻切れだけど)
1話目で少女ファンタジーとディスったけど、ちゃんとSFになってた。
「マルドゥックスクランブル」みたいな似非SFではない。
ヒトとモノをきっちり分けていて(身体機能の拡張、語弊があるかもしれないがトランスヒューマニズムが敗北した世界なのかもしれない)で、人工知能がブラックボックスなままで、「知性」が「アルゴリズム」にすり替えられた、あるいは乗っ取られた世界。
コンピューティングパワーが現在とは桁違いの未来だから、量が質に変換していて、遥かに科学技術は進歩している未来だけど、実のところ、アルゴリズムや検索能力も知性と見做すしかないという意味では、現在とあまり変わらない世界なのかもしれない。
でも、ヒトとモノの境目あるいは繋ぎ目をテーマとした世界設定は未来感に乏しいと言わざるを得ない。
調べたところ、原作の連載開始が2011年だから(ゲノム編集のパンドラの箱が開いちゃったCRISPR-Cas9は2012年、AlphaGoの初勝利が2015年)しょうがないけど、ヒトとモノが融合する「攻殻機動隊」みたいなほうが原作は古いけど未来なんだよな。
一番大切なのは、SF度よりも面白さだけど、最後まで辿りついてないから、論外。続きもやるらしいので待ってます。
アナログハックって概念は面白いけど、人間同士は常にアナログハックしてるってことだよね。
13話まで観て
12話くらいから少し面白くなってきた!?
主人公には気持ち悪くなる。
妹にはイライラする(AI任せで頭も体も使わなくなった人物のカリカチュアと解釈しても)。
頭の良いAIなはずなのに、バトることで白黒つけようじゃねえか(それって知能の低い戦闘ロボ!)みたいな展開に困惑する。
ずっとそんな調子だったけど、3つ目の物語展開は、配置されたキャラそれぞれの思惑が絡まって熟してきたようで、今後に期待がでてきた(バカ兄妹のことは諦めてる)。
テンプレ感もあまりないし。
個人的希望で言えば、地球上で最大の戦場はすでにサイバースペースになっているのではないかと想像している身からすると、物語上でも、結末の意味におけるバトルの比重は軽くなる方向に進んで欲しいと思っている。
1話目観て
アニメのSFのほとんどはSHOJO FANTASYだからSFには違いない。
現時点では、人間の知能並みの自律型AIを作れる道筋はまだ具体的には無いらしいが、完成するころには現在の社会とは全く価値観の異なる社会になっているはずである。
(人間並みができたら、次の瞬間には人間を遥かに超えているでしょう。ヒト型サイズに収めるためのハード開発は別として)
例えば、「オーナー(所有権)」、「意思表示」、「責任」ってそんな未来では、現在と全く異なる概念になっているだろう。
もっと特許権やパブリック・ドメインなんかと溶け合って存在することになるとか?
そういう部分を描いてこそのサイエンスフィクションだと思うけど、まあいいや。
それは物語の面白さとは関係無いし。
「魂がありません」がやりたい感じだし。
「ロボにも魂が宿る」は「ヒトにも条件反射があるだけで魂なんて無い」と同義だよ、とフラットな地平を目指してもらいたい。