たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
リメイク記念
「うる星やつら」は1980年代を代表するちょうどバブル期に入りたての浮かれた日本社会そのものを代表するコメディ漫画であり、このメンタリティの中で生きてきた人間も多かろう。
常に遊ぶことを考え、享楽的で滑稽を謳って真面目を否定する生き方であるが、そういう余裕は今の時代にはない。
しかし、改めて「うる星やつら」を見ると、どこか「ドン・キホーテ」的な妄想と現実がごっちゃになった滑稽な人々として写る。
それはこの時代がまだ豊かだった日本社会の縮図であり、余裕が生み出した時代の空気感なんだろう。
リメイクについて
原作を実写化する動きは知っていましたが、まさかリメイクアニメを作るとは思っていませんでした。しかし、ちょうどアニメブームも相まってちょうど「うる星」世代が50代~40代くらい。。。その子供が思春期前後10~20代と考えいてみても、2世代もしくは3世代くらいにもしかしたら当たるかもしれません。
最近のヒット作はコロナもあって非常に暗い作品が多いですが、海外のアメコミブームなんかは割と明るい王道スーパーヒーローが未だにバカみたいにウケているので、日本も「うる星」リメイク後に新しい風が入ってくる予感がします。