Dkn さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人形の目で
“自動手記人形”
中世ヨーロッパで普及していた
「代書人」という職業を劇中でそう表します。
孤児であり軍に属していた主人公
“ヴァイオレット”は、人の感情を知らなかった。
戦争が終わり戦うことしか知らない彼女が
“愛”の意味を求め就く職業が・・
自動書記人形(オート・メモリーズ・ドール)
“人の感情がわからないドール”
――という言葉を作りたくて
“自動手記人形”の設定を考えたのでしょうか
名称の冷たさが時代背景を感じますね。
ヴァイオレットの事を「人形」であると指す
“感情”を理解しているはずの人達。
戦時中にあった冷えた世の中で、
絡んで迎合して押し殺した感情を持つ彼ら彼女ら
「人形」であるはずのヴァイオレットが
その目で耳で、見て聴いて、
赤ん坊のような速度で学びながら
拙い文字や言葉を紡ぎ、
人々の心を解きほぐしていきます。
劇伴の使い方や細かく入れるカット
微細なニュアンスを持つ作画、感情を載せるカメラワーク
暖かな自然光、冷たい空気
京都アニメーションブランド
そこまで好きじゃないんですけど、
これは好きみたいです。