とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
惑星よりも大きな青春
見るものないなぁ。と漁っていたら、まさかの大当たりを引いた予感。
今後の展開次第ではありますが、今のところはBD即買いするレベルの期待感を抱いています。
なんと言っても画面から溢れ出す高揚感が素晴らしい。
魔法も剣もないけれど、これは立派な冒険譚だと思います。
また、明るく楽しい雰囲気の中に暗くて辛い側面も見え隠れしていているのが尚良いですね。
前述の通り、大いに期待しています。
また女の子ばかりのアニメか、なんて倦厭している人も騙されたと思って視聴してみると吉かもしれません。
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【視聴後】
最終評価としては、70~80点ぐらいですかね。
悪くはないんですよ。ただ、思っていたよりも無難なまとまりで、キャラものとしての枠は脱していません。
(逆に言うとキャラものとしては良い出来と言えます)
個人的にはもっと深みが欲しかった。
具体的な不満としては、{netabare}南極での描写が寒い、大変程度で薄かった。クライマックスと呼べる山場がなかった。母親の死を直接的に描かなかった。これらが挙げられますかね。
本編中でも語られていますが、第一目的達成(入口)が終着点になってしまっている現象、まさにそれです。
(ラブコメが顕著ですかね。恋人になることがゴールで、その後はおざなり)
南極到達までの大変さを表現するために、時間を取るのも技だとは思いますが、本題は到着後のはず。
メインの問題はそこで起こさないと、舞台が南極である意味が一気に薄れてしまうので、そちらに力を入れて欲しかったです。
南極へ行くことは大変だと思っていたし実際大変ではあったが、想像よりも楽だった。本当に大変なのは、行くまでではなく、着いてからだった。
このくらいの塩梅が好みだったかな。
クライマックスについては、報瀬、もしくはキマリが母親と同じ状況に陥るという展開は絶対必要だったと思いますね。ベタかもしれませんが。
その状況においてそれぞれが取る選択っていうのが、この物語における肝だったはずなんですよ。
ここが最上のカタルシスポイントだったはずなんですよ。
メール云々の演出も良かったんです。良かったんですが、これに絡めていればもっともっと良かったはず。
これがないと分かった時点での落胆ぶりが半端なく、80点以上の評価を点ける気にはなれませんでした。
{/netabare}
最初の頃は90点台の高評価付ける気満々だっただけに、残念極まりないです。
時代錯誤なのは承知してますが、重い題材には相応の重さを期待してしまうんですよね。ううむ。
まあ何度も言うようにキャラものとしては良い出来だと思いますので、ライトな気分で見る分には十分楽しめるかと。