buon さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

誰よりも近いひと

元気が出て力強くなれる物語でした。

きっかけは特殊で、繋がりが全くなく、手段は裏技で、
目標に向かった４人

世界の果てで、日常的な生活と非日常的な活動を共にする

がむしゃらに突き進み、
感情を揺さぶり、
苦楽を分かち合い、
同じ時間を過ごす、

そういった相手を「ともだち」と呼ぶだけでは
言葉が足りないし、多過ぎる

そんなひとたちがいるだけ、例え離れ離れになっても前に進める


それは幸せですてきな関係な気がします。



さて、私は今、海外で働いています。
ほぼ中学時代に外国の日本人学校に通い、
よく６人でつるんでました。

今、私が友人と呼べるのは自分を除いた４人だけです。
１人はまあ、今ではそんなに親しくは思っていないのかもね、
また会ってみたいけど。

この５人のヤツラが優秀過ぎてムカつきます。

ひとりは某超有名企業の海外営業、
ひとりは知る人ぞ知る超優良企業の海外営業エンジニア、
ひとりは某超有名保険会社で勤務、
ひとりは超有名なジーパンの広告モデルやったり超有名ＴＶチャンネルで働いてたり色々、
ひとりは県では超有名優秀な高校卒の音楽とかやってた大人な遊び人、
あとオレ。

普通の私立大学に一浪で入って、
普通の企業をわずか３年で辞めて、
その企業も業界も含め、黒いろうどうを走ったり脱走したりして７年、
正直、ヤツラに負けたくないので、
なんか海外で働きたいという思いを心の片隅に持ち続け、
三十路にしてこのゴミみたいな経歴で海外で働ける機会を手に入れた。

そんな生活を送って５年目に突入。

２０年以上付き合いのある愛すべきバカヤローどもにも、
たまに会ったりもします。

こないだシンガポールで会いました。
遠くから側だけ舞台の箱も眺めました。川とかは目の前で見ました。

そう言えばもうちょっと前にアイスランドに行きました。
正直、この作品とキャンプの作品の影響が少なからずあります。
オーロラが薄ら見える満天の星空と寒空を満喫しました。


何がきっかけでどんな人生を歩むかなんて分かりません。
ただ、遠くにいるヤツラが元気そうだったり幸せそうだったり思うと、
嬉しくもムカつきもして力が漲ります。

６人でつるんでいたのに、
結婚していないのはオレだけです。
他の５人は幸せそうだったり、なんか危機を迎えているヤツもいます。


こんなちんけな私ですが、
なかなか愉快で波瀾万丈な人生の道中を七転八倒しながら
それなりに楽しく千鳥足で進んでおります。


登場人物の４人が、眼が潰れるほど眩しい人物かというと、
あんまりそうは思いません。
割とフツーです。

しかも１人を除いてぼっちです、でした。

そんな彼女らの間にかけがえのない関係が生まれたのは、
偉大なる共通の目標があったわけではありません。
非常に相性が良いとも思えないし、
性格がものすごく似ているとも思えないし、
せいぜい需要と供給の合致でしょうか。

目的も目標も生活環境も立場も違う彼女らが
切っても切れないような結びつきを築けたのは
ただ本気で裸の心で叫んでぶつかり合って向き合ったからだろう。


彼女らが今後、最後の約束を果たせるかは分かりませんし、
むしろ難しいでしょう。

それでもそうなって欲しいし、
彼女らもそうなって欲しいと望み、
そうなるように行動し、そうあるためにお互いのことを思い出すのでしょう。

そんな風に思うと、
私も前に進めるし強くなれるような気がします。
あと楽しそうなのが羨ましくてムカつきます。

最後のオチなんて、なんかすんごい分かるわ。

そんなステキな作品でした。








ちなみに南極は一般人でも行けます！
約１００万円以上と時間と健康な心身が備わってさえいれば。
聖地巡礼はできそうにありませんが。

ちょっと一回ぐらい行っとくかな。










１話感想{netabare}

〈2018.01.09 23:38 ★★★★☆ 4.3
　物語 : 4.0　 作画 : 4.5　 声優 : 4.5　 音楽 : 4.5　 キャラ : 4.0〉

Q:宇宙よりも遠い場所は？
A:未来を目指して行動している明日

な気がする。


主人公は高校2年女子おかっぱ。
何かしている未来に憧れるがびびり。
黒髪ロング{netabare}が落とした100万円を拾う。

黒髪ロング、お母さんが南極調査員か隊員か何かで、
黒髪ロングが中学生のときに亡くなって見つからない。
南極から帰って来ることはなかったみたい。
ガチで南極を目指している。あだ名が「南極」。

{/netabare}
今なら分かる、できないことではない、お金と覚悟さえあれば。
そして分かる、今はお金があるのにできないし覚悟もできない。
{netabare}
弁当の値段、分かるよ。
高校生のころに千円以上で一食ってフルコースだわな。{/netabare}

何か一つ、目指すものがあれば
何か一つ、誇れるものがあれば
何か一つ、夢中にさせてくれるものがあれば
と一話目の主人公がよく思うことである。


ボールルームの多々良くんがこっちの黒髪ロングに出会っていたら、
どうなったことやら。
まあ、適性も性別もあるからね。

こういう知らないことを真面目に取り組む話は好きです。
それでも今回の作戦はこちらでお願いします。
命は大事に。{/netabare}