四文字屋 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観ているこっちの方がこっ恥ずかしくて堪らない!とならないのは、メインの二人が思春期の入り口で、恋愛感情未満=悪戯でしか好意を示せない、その幼さがほっこりしているからで、
いいなあ、思春期!
いいなあ、中学生!
今どきの中学生活って、実際はこんなにのどかな筈はないんで、
これはまあ「リアルライフ・ファンタジー」として、
現実には背を向けてゆるゆると、楽しもう。
両想いなんだけど相手の気持ちは解っていない中学生男女の、
しかも男子(西方)の方は、
女子(高木さん)を好きだということに半分無自覚な感じが、
むずむずさせてくれて、見ていてにやにやが止まらない。
一方で高木さんの方は、もう自分の恋心を自覚してしまっていて、
そのうえで、幼さ故の無邪気な悪戯でたわむれているんで、
そのあたりは、女子だけに、半歩だけ大人に近いんだけど、
二人がお互いに一歩ずつ成長したとき、
今の平和な悪戯関係がどうなるか?!
これを想像するだけで、
にまにまが止まりません!
事件の起こらない朝のテレビ小説のような、
平和でほんわかな、恋をかたちにできないで、
悪戯にすり替えてお互いにくすぐって過ごす、
ラブコメ未満の日常世界。
こういう作品は、これでいい。
お互いが一歩大人に近づく、その直前で寸止めしてくれ!